【韓国ドラマ】おしゃれプロ視点で語る『セレブリティ』主人公のファッション変遷
陶山:ボーダーニットのインに着ているロゴTシャツは韓国ブランド「RECTO(レクト)」。俳優が着用してから人気に火がついたとか。このロゴは韓ドラでもSNSでも本当によく見かけます。私も昨年ソウルに行ったとき、漢南洞の閑静なエリアにあるフラッグシップストアをチェックしました。
02.フォロワー数と比例して豊かになっていくファッション。韓国カジュアルからハイブランドへ
池田:やっぱりソ・アリの着こなしの変化が『セレブリティ』の見せ場ですよね。SNSやセレブに不信感を抱きながら、初めてパーティに出かけるときのサンローランのツイードドレスが象徴的。 陶山:カジュアルも似合うけれど、170cm近い彼女が次々と着こなすハイブランドは見もの。バルマンのショーやピンクリボンキャンペーンのイベントでの華やかなスタイルなど、フォロワーが増えるにつれ、人目を引くスタイルに。 池田:たしかに。韓国らしく派手ですが、今までのセレブをテーマにしたドラマのこってりとしたゴージャスさとはちょっと違い、トゥーマッチではない現代的なバランス感覚がソ・アリの魅力かもしれないですね。 陶山:そうそう。いわゆる真っ赤なレザーのトレンチとかダブルのスーツ、やたらと大きいサングラスのようなアイテムは出てこなくて(笑)。ツイードドレスのときもノーアクセで潔く着こなしているところに惹かれます。もともとセンスと芯のある彼女らしさが着こなしに表れている印象。
03.ソ・アリの切りっぱなしボブと、首元おしゃれの関係に注目
陶山:日本でも話題となった、いつ見ても可愛い黒髪ボブにネックレスのレイヤードも彼女のチャームポイント。すっきりとした首回りにとっても似合うんです。首に沿うチョーカーが多く、華奢なパールやカラーストーン、モチーフなどを4、5本絶妙に重ねていたり、ブルガリのビー・ゼロワンを身につけているシーンも。 池田:あごラインのパツンとしたボブに映える、多連ネックレスがいいですよね。カジュアル時代のビーズネックレス使いはマネしたくなります。耳にはほぼつけていないので、そのやり過ぎない加減もいいんです。