【韓国ドラマ】おしゃれプロ視点で語る『セレブリティ』主人公のファッション変遷
04.まともな本物セレブ、ユン・シヒョン(イ・チョンア)姉さんの品格
陶山:なにかとアリの味方になってくれる、イ・チョンア演じるユン・シヒョンのファッションも素敵。国会議員の娘で、文化財団の理事長という一目置かれる存在であり、高飛車な集団の中で、エレガントで落ち着いた彼女の存在が際立つんです。いつも体温が低そうで心配になるけれど(笑)。 池田:このドラマの中で唯一好感が持てる人ですよね。ニセモノセレブたちのいろんな感情が渦巻く中で、上手に自分を守って、ブレない姿勢は素晴らしいなと。でも夫の弁護士が巨悪。 陶山:もう悪人は置いておいて(笑)、彼女がパーティで着ていたオフショルダーのブラックドレスやフリルカラーブラウスを効かせたモノトーンスタイルのくぎづけに。ちなみにイ・チョンア姉さんはソーシャルダイニングをコンセプトにした料理バラエティ『みんなのキッチン』で、共演者に配慮する姿から「万能の女神」と呼ばれるほど、美しさと人柄の良さが評価されている人。この番組もぜひおすすめしたいところです。そういえば、イケメン枠のコスメ会社代表ハン・ジュンギョン(カン・ミンヒョク)とソ・アリのラブラインはちょっと雑だったような気がして。一緒に車で移動しているくらいで、デートシーンはほぼゼロだったのでは。 池田:そうですね。韓ドラにしてはラブシーン的な要素がちょっと薄かったですね。あと主役級のカメオ出演の無駄使いもある意味見どころ(笑)。内容に翻弄されているうちに「あれ?」って。 陶山:そういう意味でもこのドラマは豪華かもしれない。とにかく終始眉間にシワを寄せた顔が並び、マウントの取合いですが……(笑)。ぜひこの機会に韓国発のファッションと、怖いからこそ知りたくなる世界へ。 新作が続々と配信され、ストーリーもキャストもファッションもすべて見逃せない韓ドラを、私たちの視点で次回もまたお届けします。どうぞお楽しみに! アンニョン! ・editor 韓ドラ部屋のオンニ/陶山真知子 長身俳優やコリアンフードにときめき、韓国ブランドを着て、シートマスクで保湿に励むエディター。ヒロインのファッションと、たくさんのパンチャン(おかず)が並ぶ食事シーン、ちょっとクセのあるベテラン脇役も私的没入ポイント。日々観たいものリストが渋滞。 ・stylist ゲスト/池田メグミさん ドラマもアイドルもファッションもあらゆるプラットフォームから情報収集。K-POPのライブにも参戦。ワールドワイドスターたちが体を張ったり、ガチなプライベートを見せてくれる旅バラエティやリアリティ番組も大好物。手を出し過ぎて、観るたびに推しが増え続けるのが幸せな悩み。