会社を辞めたら給付金が振り込まれると思っていたのに、申請しないともらえないの? 転職時の給付金などをきっちり受け取るために、申請が必要な制度をチェック!
基本手当以外の給付金も知っておこう
ハローワークで手続きをしても、基本手当を受け取れるまでには、少し時間がかかります。離職後ハローワークに行ったあとは、通常「待期期間7日間+給付制限期間(原則として2ヶ月)+給付期間」というスケジュールです。 給付が受け取れるまで時間がかかることで、アルバイトや再就職をしてしまうこともあるでしょう。そのような場合は基本手当を受け取れない、もしくは減額されてしまうこともあります。 再就職をしたのであれば、再就職先で雇用保険に加入します。この時点で、基本手当は受け取れなくなりますが、もし再就職時点で所定給付日数が3分の1以上支給日数を残して安定した職業に就いたときには「再就職手当」が受け取れることもあります。 所定給付日数の残日数以外にも、「1年を超えて勤務することが確実であること」「待期期間満了後の就職であること」などいくつかの受給要件があり、基本手当の金額が丸々受け取れるわけではありませんが、再就職後、自分で請求しなければ受け取れません。 雇用保険制度には、失業した場合の基本手当以外にも、職業訓練を受講する間の受講手当や通所手当、その他の給付としても、再就職手当、求職活動支援費、教育訓練給付金、高年齢雇用継続給付など、さまざまな給付があります。 冒頭の「給付金は申請しないともらえないの?」の質問により、今回は雇用保険の給付をご紹介しました。 ただ、会社に退職金制度があるのであれば、その時点での清算なのか、同様の制度に「移行」するのか、どの制度かによって申請先はさまざまです。通常退職金を受け取れるのは、65歳や定年時など、会社によって規定されています。 退職金制度に関しては、就業規則などを確認して、勤務先の総務の窓口など問い合わせ先や申請期限などを教えてもらうといいでしょう。 出典 厚生労働省 ハローワーク インターネットサービス 基本手当について 厚生労働省 Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)~ 執筆者:當舎緑 社会保険労務士。行政書士。CFP(R)。
ファイナンシャルフィールド編集部