【ホープフルS・外厩情報】関東馬なのに滋賀の「チャンピオンヒルズ」を使うピコチャンブラック その背景は…
[GⅠホープフルステークス=2024年12月28日(土曜)2歳、中山競馬場・芝内2000メートル] 現代競馬における最重要ポイントは牧場=トレセンの連携。ぶっつけでのGⅠ挑戦、1か月程度のレース間でも放牧に出ることが少なくない現状では、これがうまくいくかどうかが勝敗を左右する。 先週の有馬記念はノーザンファーム天栄を利用したレガレイラ&シャフリヤールが1、2着し、山元トレセンを活用したダノンデサイルが3着。外厩使用馬が馬券内を独占するという、ありがちな結果に終わった。これで、今年のGⅠ外厩ランキングで天栄がしがらきを抜いてトップに立った。〝2強〟のシ烈な戦いは最終日のホープフルSまでもつれることになりそうだ。 ホープフルSで目を引くのはピコチャンブラック。関東馬なのに、滋賀県のチャンピオンヒルズを利用している。さながら、堀厩舎がノーザンファームしがらきを使うかのように…。そのワケは簡単明瞭。この馬はチャンピオンズファームで生産された馬だからだ。同ファームが2020年に開場した育成牧場がチャンピオンヒルズ。いわば、チャンピオンズファームの申し子と言っていい。 生産牧場と外厩が同系列なら、それだけ知識の共有、連携もしやすいというもの。ノーザン系が強い理由のひとつでもある。「テンションが上がるのを心配していましたが、落ち着いています。距離が延びるのも問題ないですし、能力を出し切れれば勝てる力はあるはずです」と上原佑調教師。この馬が年内最後のJRA・GⅠを勝てば、今年躍進を遂げたチャンピオンヒルズの名をより高めることになる。
【ホープフルS・出走馬の外厩利用状況】
1枠1番ジョバンニ 在厩調整 1枠2番ショウナンマクベス KSトレーニングセンター(茨城県)11月7日~12月3日 2枠3番ジェットマグナム アスコットファーム(栃木県)9月28日~11月7日 2枠4番クラウディアイ 在厩調整 3枠5番レーヴドロペラ KSトレーニングセンター(茨城県)10月2日~12月3日 3枠6番クロワデュノール ノーザンファームしがらき(滋賀県)11月21日~12月5日 4枠7番ヤマニンブークリエ 宇治田原優駿ステーブル(京都府)11月19日~12月6日 4枠8番デルアヴァー 在厩調整 5枠9番アリオーンスマイル 在厩調整 5枠10番アスクシュタイン 吉澤ステーブルWEST(滋賀県)9月4日~10月23日 6枠11番ファウストラーゼン 朝宮ステーブル(滋賀県)11月27~29日 6枠12番マジックサンズ ノーザンファームしがらき(滋賀県)9月3日~11月20日 7枠13番ジュンアサヒソラ ノーザンファーム天栄(福島県)11月22日~12月7日 7枠14番リアライズオーラム 吉澤ステーブルWEST(滋賀県)10月29日~12月3日 7枠15番ピコチャンブラック チャンピオンヒルズ(滋賀県)10月22日~11月28日 8枠16番ジュタ ノーザンファームしがらき(滋賀県)11月27日~12月10日 8枠17番アマキヒ 在厩調整 8枠18番マスカレードボール 山元トレーニングセンター(宮城県)10月24日~12月3日
※2024年 GⅠ外厩ランキング
【1位】ノーザンファーム天栄=1着5回、2着7回、3着2回 【2位】ノーザンファームしがらき=1着5回、2着5回、3着4回 【3位】チャンピオンヒルズ=1着4回、2着2回、3着2回 【4位】ミッドウェイファーム=1着1回、2着1回 【5位】山岡トレーニングセンター=1着1回 【5位】社台ファーム鈴鹿=1着1回 【7位】山元トレーニングセンター=2着1回、3着4回 【8位】宇治田原優駿ステーブル=2着1回、3着1回 【9位】大山ヒルズ、Tomorrow Farm、KSトレーニングセンター=3着1回 ※在厩調整=1着5回、2着7回、3着5回 ※外国馬=1着1回、3着1回
東スポ競馬編集部