自民党、参院選公約を発表(全文2完)改憲リミットは確定していない
4項目の条文イメージを明記した理由を教えてほしい
東京新聞:東京新聞の【サカタ 00:27:01】です。2点あります。憲法の件で、今回は改正の条文イメージとして4項目の具体的な内容を明記されていますが、前回はなかったように思うのですが、そこを明記された理由を教えてください。 もう1点は女性活躍という言葉が人生100年時代のところに、特出しに入っていますけれども、これを前に持ってこられた理由も教えてください。 岸田:はい。1点目については、それこそ4項目の条文イメージは昨年の3月に党内の議論の結果、このまとめた方針を確認したということです。ですから一昨年の衆議院選挙と書き方が違うというのは、そういった事情であります。一昨年の衆議院選挙は、先ほど言いました3月の条文イメージの取りまとめ以前の話ですので、これは書き方が違う、こういったことだと思います。 そして女性の活躍についてですが、これは当然この女性活躍というのは今の時代、そしてわが党にとってもこれは大変重要な課題であると考えています。働き方を考えても、そして安心・安全を考えても、そしてこの社会の有り様を考えても、これは女性の活躍をしっかりと応援していかなければいけない、これは大変重要な課題だと認識をしています。ですので、重要項目の1つに掲げたわけです。 ここに掲げた意味ということですが、この順番については決してどちらが重要だという認識の下に順番を並べた、考えたというものではありません。大変重要な項目の1つとして掲げさせていただいた、こういったことです。 司会:はい。今の点ですけど、条文のイメージとしてという言葉は今回初めてですけど、前回の衆議院選挙のときに4項目については記載がされていますので、念のためお知らせしておきます。どうぞ。男性の方どうぞ。
消費税10%引き上げは堅持するのか
日本経済新聞:日本経済新聞の【フジタ 00:29:22】です。消費税についてお伺いします。前回、参院選の前には2年半消費税を延期するということになったと思うんですけども、今回は消費税の引き上げに混乱が生じないように万全の支援を行いますというのが書かれているかと思うんですが、あらためてその消費税率の10月に予定されている10%の引き上げというのは、与党として堅持していく方針なのかどうかということをお伺いできればと思います。 岸田:はい。結論から言いますと、今現在、消費税の引き上げは予定どおり引き上げるべきであると考えています。消費税の引き上げについては、引き上げることが目的ではないわけです。引き上げたあとそれを何に使うか、これが問われています。先の衆議院選挙において、この引き上げたものの使い方を変えて幼児教育の無償化等を実現する、こういった公約の下にわれわれは選挙を戦いました。そして今年の予算等においても、それをしっかり盛り込んだ予算をすでに成立をさせています。そして消費税引き上げに向けてさまざまな対策も予算の中に盛り込んでいます。 人生100年時代におけるこの社会保障の充実を考える際に、こういった取り組み、消費税引き上げの取り組みを予定どおり行うということは大変重要であると思います。加えてこれを円滑に実現すること、これも大変重要だと思います。 そして消費税の引き上げについては従来から政府としてリーマン・ショック級の出来事がない限り消費税は引き上げる、こういったことを再三強調していたと思います。少なくとも現在リーマン・ショック級の出来事には遭遇していないと私は認識をしています。この公約の中にも消費税の引き上げ、10%への引き上げ、これを実現する、これを明記しております。 司会:はい。 岸田:あったね、どっか。 男性:26ページですね。 岸田:26ページか。 男性:26ページの財政。 岸田:そうですね。26ページ、財政・税制の2つ目のポツ。全世代型社会保障の構築や、財政健全化に向けて、本年10月に消費税率を10%に引き上げます。明記しております。 司会:どうぞ。