阪神を追う巨人の秘密は原の穴? ソフトバンクは打線がピッチャー陣をカバーできるかだね【川口和久のスクリューボール】
脇役たち支える巨人
5月24日の勝利で監督通算200勝を達成したロッテの井口資仁監督[写真=高原由佳]
シーズン最初の首位攻防戦とも言える巨人─阪神3連戦が4月20日から東京ドームであった。首位を走る阪神は、新人・佐藤輝明の入団で勢いがついた打線が無類の強さを誇っている。チーム打率リーグトップに加え、甲子園を本拠地にしながらのチーム本塁打トップもすごいね。投げては、先発にほとんど勝ち負けがつくという安定した戦いをしているし、3連戦の結果次第でさらに勢いを増し、独走態勢になっていく可能性もあると思った(記録は4月25日現在)。 実際、20日の初戦は10対5と大勝したが、そこから巨人が畠世周、高橋優貴と先発の好投もあって2勝1敗と勝ち越した。2人とも一度は先発ローテのサバイバルに負け、“消えた”選手だ。今村信貴もそうだが、開幕前、先発の主軸からは外れていたピッチャーたちがチームを支えている。まさにうれしい誤算だね。 打線も新外国人の来日が遅れた上に、丸佳浩、中島宏之、ウィーラーが新型コロナで抜け、いわば3つの穴が空いた。さらに四番の岡本和真が不振の中での戦いが続いていたが、松原聖弥、香月一也、廣岡大志ら脇役たちがうまく穴を埋めてきた。 開幕前・・・
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週刊ベースボール