ゴールドマン、日本法人社長に生え抜きの居松秀浩氏-6月3日付
(ブルームバーグ): 米ゴールドマン・サックス・グループの日本法人であるゴールドマン・サックス証券は25日、居松秀浩氏(52)が新社長に就任すると発表した。居松氏は米本社の経営委員会のメンバーにも加わる。
就任は6月3日付。居松氏は現在、ゴールドマン香港オフィスでグローバル金利トレーディング共同統括兼アジア太平洋地域の債券為替コモディティ業務の共同統括を務めている。社長就任後も同役職を兼務し、東京で勤務する。
1996年に京都大学大学院を修了後、同年にゴールドマン証に入社。2000年から一時期、他社に移籍していたが、05年にゴールドマン証のマネジングディレクター、08年にはパートナーに昇格し、19年から現職。マクロトレーディング業務に一貫して携わってきた。
日本株が史上最高値を更新し、日本銀行によるマイナス金利政策の解除で金利のある世界が復活するなど海外投資家の日本市場への関心が高まる中、市場部門に精通した居松氏のトップ就任で顧客サービスの一層の向上を図る。
ゴールドマン・サックスのデービッド・ソロモン会長兼最高経営責任者(CEO)は文書で、居松氏についてビジネスや日本の顧客を深く理解していると評価し、「社長という新たな職務でもその知識とリーダーシップを十分に発揮してくれることを期待している」と述べた。
ゴールドマン証は20年以上にわたって経営を担ってきた持田昌典前社長が23年末に退任。その後、社長は置かず、横手信一氏ら選出された5人のメンバーがアジア太平洋の経営委員会のトップと連携する形式を取っていた。
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Nao Sano, Kazuyo Sawa