「一番怖いのが子どもたちのメンタルの問題」地震の被害を受けた石川・輪島市の門前高校 公民館で3学期スタート
被災地の学校でも3学期が始まっていますが、地震の影響はまだ残り、校舎が使えず場所を変えて授業を行っている学校もあります。石川県輪島市の県立門前高校では、能登半島地震の影響で校舎の基礎部分に損傷が見つかったため、7日、近くの公民館で3学期がスタートしました。 【写真を見る】「一番怖いのが子どもたちのメンタルの問題」地震の被害を受けた石川・輪島市の門前高校 公民館で3学期スタート 門前高校では、生徒の安全面を考慮して、一時は直線距離で30キロほど離れた志賀町の志賀高校での授業も検討されました。 しかし、片道でおよそ2時間かかるなど反対意見も多かったことから、石川県が見直しを進めた結果、門前高校からおよそ100メートル離れた門前公民館が損傷していないことがわかり、利用することになりました。 ■中澤賢校長「一番怖いのが子どもたちのメンタルの問題」 始業式では、中澤賢校長が授業再開の喜びと心得を生徒に話しました。 3学期を迎えるにあたり、中澤校長は生徒たちが学ぶ環境を優先させたということです。 門前高校・中澤賢校長「一番怖いのが子どもたちのメンタルの問題。子どもたちの学習環境が整いやすいところ(門前公民館)がいいのでは。与えられた中で精一杯高校生活を楽しんでほしい」 門前高校には現在、100人の生徒が通っていて、これまでもエアコンが整備されるまでは公民館で授業を受けていたということです。 今後は3階建ての公民館の空き部屋を使い、ホールをパーティションで4分割して美術室や音楽室、講義室を作るなど工夫しながら授業を行うということです。 また体育や部活動などは、損傷がなかった高校の体育館を引き続き利用します。 今後は高校のグラウンドに仮の校舎の整備を進め、2025年の秋頃に完成する予定です。
北陸放送