洗濯物を「エアコン」で乾かすのは「非効率」ですか? 「屋外」で干した場合、どれだけの節約になりますか?
雨の日が続いて外に洗濯物が干せないと、エアコンを使用して部屋干しする日が増えます。エアコンを使用すると電気代がかかりますがどのくらいのコストがかかるのでしょうか。 本記事では、洗濯物をエアコンで乾かすことの効率性やコストについて検討します。また、外干しとエアコン使用の比較を通じて、最も経済的かつ効果的な方法を提案します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
エアコンで洗濯物を乾かすコツ
梅雨時期や雨の日はジメジメとしていて、洗濯物が乾きにくいのが悩みどころです。洗濯物が乾きにくい日は、エアコンを上手に使用することで生乾きや嫌な臭いを防ぎ、室内に干した洗濯物を乾かすことができます。 エアコンの機能で洗濯物を乾かすコツは、空気中に含んだ水分を効率的に除去してくれる「除湿(ドライ)」モードを使用することです。エアコンの種類によっては「衣類乾燥」モードが付いているものもあります。 そのほか、「冷房除湿」や「再熱除湿」といったモードもあり、冷風か暖風の機能で乾かす風の種類が違っています。季節によって使い分ける方法もありますが、空気を暖める暖風を利用する再燃除湿は、弱冷房除湿に比べると電気代がかかるため注意が必要です。 また、エアコンの風を効率よく洗濯物に当てるために扇風機やサーキュレーターを併用することもおすすめです。室内の空気の循環を良くすることで洗濯物が効率的に乾き、乾きムラも防げます。
毎日エアコンで乾かした場合のコストはどのくらいかかる?
エアコンで洗濯物を乾かすと、外に干すときに比べて電気代がかかってしまいます。毎日エアコンを使用して洗濯物を乾かした場合、コストはどのくらいかかるのでしょうか。電気代の計算方法は「消費電力(kW)× 使用時間 (時間)× 電力供給会社の電気料金単価(円/kWh)」で算出することが可能です。 電気料金の単価やメーカーの種類によって料金に変動がありますが、除湿の機能を使用した場合、1時間の電気代は相場で見ると、弱冷房除湿が約4円で再熱除湿が約15円といわれています。 1日約5時間ほどしっかりと衣類を乾かすためにエアコンを稼働させたとすると、約20円~75円かかる計算です。ひと月30日で計算すると、約600円~2250円の電気代を消費することになります。1日あたりでみると、それほどかからない電気代も、ひと月あたりで見ると経済的にも負担になります。 お天気によって使い分けたり、扇風機など他の家電と組み合わせたりしてなるべく短時間で乾かす工夫が必要でしょう。