信州の空撮映像100本に マルチコプター購入者の会
長野県松本市島内の映像製作会社・ウインバード(酒井晃社長)が販売するマルチコプター購入者の会による空撮映像「信州空人散歩」が、このほど100本目となった。動画投稿サイトのユーチューブで公開され、テレビ松本でも毎日午前8時55分からのほか複数回放映されており、空撮ならではの信州の美しい風景が見られる。 「信州空人散歩」は平成29(2017)年9月に始まった。ユーザーが撮影して寄せた映像を酒井社長が5分に編集している。会員は約160人いるが、そのうちの10人ほどが熱心に映像を撮影していて、「数人はプロ並み」になっている。 ユーザーは子供の頃にラジコン飛行機に憧れた50~60代が多く、「定年前に趣味がほしい」と始めることが多い。動画編集には高性能のパソコンが必要で写真よりハードルが高いが、「日常をふかんできるのが魅力」だ。「視点が平面から立体になることで普段使わない脳が刺激され、活性化する」という。 「信州空人散歩」はゆったりと比較的低空を飛ぶ映像と美しい音楽が流れ、鳥になったような気分で風景を満喫できる。酒井社長は「外出できないお年寄りから『家にいながら自然を見られてうれしい』と感謝される」と目を細め、「7月からはロングバージョンの公開も考えているので見てほしい」と話している。
市民タイムス