純正カスタマイズのスペシャリスト「Mopar」が2024年SEMAショーで60sマッスルカーの現代版「Plymouth GTX Electromod」を披露
「Mopar」が生まれ変わらせた名門ブランドの誇り
2024年10月29日、Stellantisの純正アクセサリーブランド「Mopar」は、2024年のSEMA(特別機器市場協会ショー)で新しいコンセプト車両を公開。なんと60年代のPlymouth(プリムス)をベースにフルバッテリーEV化してオリジナルへのリスペクトを熱烈に表現した。 【写真はこちら】カーボンファイバーフードの下には、400ボルト、250キロワットの電動ドライブモジュールを搭載(全8枚) Plymouth GTX Electromodを手がけたMoparは、Stellantis社が提供する純正部品および正規アクセサリーのグローバルブランド。 1937年に不凍液製品のブランド名として誕生した同社は、85年以上にわたり世界中のオーナーと愛好家に向けた総合的な車両ケアと本格的な性能の象徴となった。 Moparは1960年代のマッスルカー時代に、スピードとハンドリングを向上させるパフォーマンスパーツでその名を広め、オンロードとレースの両方で活躍。その後、技術サービスやカスタマーサポートを提供する範囲へと拡大し、現在ではサービス、部品、カスタマーケアの各事業を統合し、世界規模で顧客とディーラーへのサポートを強化している。 1967年型Plymouth GTX Electromodコンセプトは、バッテリー電動車両(BEV)へのコンバージョンキットの将来性を示すもので、クラシックカーや現行車をBEVに変換できるMopar e-Crate推進システムの可能性を感じさせる一台だ。 GTX Electromodコンセプトには、機能的なデュアルエアエクストラクターを備えたカスタムカーボンファイバーフードが採用され、サテンブラックのストライプが2本アクセントとして配置されている。これはオリジナルのPlymouth GTXに敬意を表したものだ。 1960~70年代のクラシックなMoparのレストモッドを象徴するフリップトップ式の燃料キャップも充電ポートドアとして新しく改良されている。
バッテリーカートリッジは、ラジエーターの下に配置して重量配分を改善
GTXエレクトロモッドコンセプトは3リンクサスペンションを低くし、18インチ×9インチのBTGヴィンテージブロンズ鍛造マグネシウムホイールとピレリP-ZERO(PZ4)タイヤを装着。 カーボンファイバーフードの下には、400ボルト、250キロワットの電動ドライブモジュールが搭載されており、カスタム設計のアイソレートマウントでフレームに固定されている。すべてのマウントは製造の容易さを考慮して設計され、ブラケットは6061アルミニウム合金からウォータージェットカットが施された。 クレートキットの周囲には、カスタムデザインのカーボンファイバーフェンダーエプロン、ファイアウォール、およびラジエタープレナムを配置。サービスが必要な場合に補助バッテリーや冷却ポンプに簡単にアクセスできるように特別なアクセスパネルが設けられている。 パワーディストリビューションブロックの前にはアルミ製の冷却液オーバーフローレザーバーが2つ配置。その他の補助部品には、パワーステアリングポンプ、真空ポンプ、および冷却ポンプが含まれている。 出力は約335psで、3:1のギアリダクターを介して後輪にトルクが伝達され、航続距離は約250マイル(約400km)と推定される。 バッテリーカートリッジは、ラジエーターの下に取り付けられ、グリルの後ろに配置。これにより重量配分が改善させている。