日経平均株価が初めて4万円台に 県民の生活は変わるのか?
中小企業は
堀 優奈アナウンサー: 「静岡市清水区です。この辺りは工場が多く建ち並んでいます。日経平均株価が最高値を更新し、株式市場が盛り上がりを見せる中、中小企業ではどう見ているのでしょうか?」 精密板金加工を行う「山崎製作所」。 おととし町工場のイメージを変える、新しい社屋に建替えられました。 2015年には女性を中心としたオリジナルブランド「三代目板金屋」を立ち上げ、インテリアやかんざしなどのアクセサリーを製作販売。 今では国内に留まらず、世界から受注があるといいます。 ものづくりが盛んな静岡で、常に新しいことに挑戦を続けるこちらの会社。 株価上昇による影響を聞いてみると・・・。 山崎製作所 山崎かおり代表取締役社長: 「中小の小さい会社なので、全くピンとこない。まだまだ原材料費や電気料金の高騰、いろいろ補助は入っているが、利益率、利幅が圧迫されている状況は変わっていない。」 原材料費の高騰などによる経営の厳しさはあるものの、笑顔で前を向く山崎社長。 ただ、大手企業が、今年の春闘で、業績を反映した賃上げをする予定のなか、多くの学生が大手企業に流れる可能性もあり、今の課題は、「人材確保」だといいます。
人材確保のために
そんな中、質の良い雇用に繋げようと行っているのが「オープンファクトリー」という取り組みです。 山崎製作所 山崎かおり代表取締役社長: 「一般の方を招き入れて工場を知ってもらおうと、工場で働く人がどんな感じで働いているのか、また実際にワークショップといって、ものづくりを体験してもらう中で、楽しさ知ってもらう活動をしている。」 実際に、工場の作業を見てもらうことで、ものづくりの技術を発信し、雇用に繋がっているといいます。 こうした努力をしながら、人材確保を進めているそうです。 山崎製作所 山崎かおり代表取締役社長: 「企業価値を上げていくこと、いろんな面があると思うが、もちろん経済面でもあるし、企業のブランディングというところで、山崎製作所はこういう会社だというのを一般の方にも、雇用の面でも、学生にも伝えられるように、力を入れていかなければいけない」 日経平均株価が初の4万円台という大台を突破したものの、モノづくりを支える中小零細企業の環境改善は依然として道半ばの状況。 日本経済は再び明るくなっていくのでしょうか?