子どもだけで朝食が取れる工夫を

雪印メグミルク（株）調べ

小さな子どもがいる家庭では、「忙しくて朝食を十分に用意してあげられない」「朝食を用意しても子どもがなかなか食べてくれない」などと悩む親も多いようです。 雪印メグミルク（本社・東京）が今年8月、全国の20～50代の女性800人を対象に実施したアンケート調査では、「平日、子どもの朝食の用意が大変だと感じることがあるか」と尋ねたところ、約8割が大変だと感じていることが明らかになりました。 大変だと感じる理由を尋ねると、「忙しく、準備する時間が十分にない」が45．5％で最も多く、「子どもが朝食を食べるのに時間がかかる」が43．1％、「子どもが集中して食べてくれない」が41．4％で続いており、子どもが朝食を積極的に食べないことに悩む母親が多いことが分かります。 1児の母である古谷さんは、朝食の準備は手軽にすることのほか、子どもの食べる意欲を引き出すこと、たくさん会話をして笑顔を増やすことを大切にしているそうです。「我が家も“出すだけ食材”で手軽に朝食を済ませています。子どもにも、小さい頃からレタスをちぎってもらうなどの役割を与えていました。ちぎったレタスが大きかったとしても、『よくできたね、おいしいね』と言ってみんなで食べるんです。小学生になってからは、前日の夜に翌日の朝食を、家族全員分用意してくれるようになりました」 最近は、「親が先に会社に行くから朝食が食べられない」という子どもも増えています。古谷さんは「朝食を作れない親が悪いのではありません。親は、子どもが朝食を自分で食べられるようにしておくことが大事です。子どもが小さいうちから、『ここにあなたが食べるものがあって、こうやって食べるんだよ』と、教育することが大切なのです。例えば、夕食で残ったサケなどの具材を入れたおにぎりを夜のうちに作っておいて、子どもが朝、電子レンジでチンして簡単に食べられるようにしておくのもいいでしょう」と、アドバイスしています。 （読売新聞メディア局　長縄由実）