ドカ雪に埋もれる青森・津軽地方 各地で1メートル超え 青森139センチ、弘前115センチ
5日の青森県内は、気圧の谷や湿った空気の影響で、津軽を中心に断続的に雪が降った。4日に1月の観測史上最高となる積雪114センチを記録した弘前市では、さらに雪が積もり、5日未明に115センチ(平年比371%)を観測。青森市でも今季最高の139センチ(同366%)を一時観測したほか、五所川原、平川の各市でも積雪が最大1メートル超となった。青森地方気象台によると、6日の最高気温は各地で7~9度の予想で、屋根からの落雪やなだれに注意を呼びかけている。 気象台によると、5日の各地の最大積雪は青森市酸ケ湯411センチ、五所川原107センチ、平川市碇ケ関101センチなど。野辺地では平年の4.5倍の81センチを一時観測した。 青森市では同日午前5時までの24時間降雪量が34センチとなり、朝から市民が雪かきに追われた。同市桜川の自宅前で雪片付けをしていた森山奎吾さん(30)は「昨冬は雪かきしたのが1、2回だったが、今冬は降ってから毎日。敷地に積み上げるしかなく大変」と2メートルほどの雪山を見上げた。 同市中佃で、経営する飲食店前を除雪していた70代女性は「このドカ雪では除排雪が追いつかないだろう」とため息。同市勝田の駐車場を雪かき中だった50代女性は「9連休分の雪を片付けに来たが、1時間以上かかるかも。6日は早めに家を出たい」と話した。 市内の幹線道路や生活道路では、道路脇にうずたかく雪が積まれ道幅が狭くなり、すれ違いが困難な場所も。同日午後に日が差すと、でこぼこになった路面の雪が解け出し、慎重に徐行運転する車も目立った。 市道路維持課雪対策室によると、4日深夜から5日早朝の時間帯に加え、一部地区では5日の日中も作業を実施。成田清室長は「(多くの市民にとって仕事始めとなる)6日朝までに市内全域の除排雪を完了できるよう、鋭意作業を進めている」と述べた。 雪に関する窓口への今季の相談件数は8645件(4日現在)で、昨季全体の約4倍。相談内容の大半が除排雪の要望という。 大雪で鉄路も乱れ、JR奥羽、津軽、大湊、五能の各線は計131本が運休、計6937人に影響した。このうち奥羽線では朝から新青森-大館間で運転を見合わせ、夕方までに新青森-弘前間で再開。弘前-大館間は倒木が多数あり、再開見通しは立っていない。青い森鉄道も青森-三沢間で終日運転を見合わせた。6日も一部で運休が決まっている。