日本パラリンピック委員会の河合純一委員長が静岡市で講演「実績示すことが使命」…ふじのくにパラスポーツ推進コンソーシアム
昨年8月に設立された官民連携の団体「ふじのくにパラスポーツ推進コンソーシアム」が27日、静岡市内で初の総会を開催。パラリンピックの競泳で金5個を含むメダル21個を獲得し、現在は日本パラリンピック委員会で委員長を務める舞阪町(現浜松市)出身の河合純一氏(49)が講演を行った。 同団体は、21年東京パラリンピックでの県勢選手の活躍をきっかけに、全国初の官・民による共同事業体として誕生。合計308に及ぶ自治体、企業、個人が会員に名を連ねている。同団体の顧問も務める河合氏は、現在スポーツ庁が同様の仕組みを検討していることを挙げ、「先に静岡でスタートしたのは誇るべきこと。実績を示すことが我々の使命、役割です」と力説した。その上で今後、県内で拠点となる障害者スポーツセンターの設立、国際大会の誘致などを訴えた。 また、会員による活動報告もあった。産業用ロボット開発などを手がけるアイエイアイは、静岡市内に建設する新工場の横に「パラフットパーク」をオープンさせる。バレーボール・ブレス浜松では1月のホームゲームでシッティングバレーの試合も行い、パラスポーツの普及に努めた。
報知新聞社