『ザ・ノンフィクション』密着された婚活男性の本音に迫る「後悔は一切ない」
一人暮らしでコミュニケーションが改善
――ここまではどのようにしてコミュニケーション能力を向上させたのでしょうか。 植草:そもそも女性と2人きりでじっくり話すことも入会以前は全然なかったようなので、まずは「場数」。ほかの相談所の会員の方とのお見合いでは詳細なフィードバックが得られないので、うちの女性会員とのお見合いをたくさん組み、問題点を洗い出していきました。 進藤:中高は男子校で、大学も理系学部。会社も男所帯かつ、取引先にも女性がかなり少ないという、偏った環境で長年過ごしていたんです。そのため最初の頃はお見合い中は完全にあがってしまって……まったく先に進めませんでしたね。 植草:また、一人暮らしを始めたことも、改善に一役買っているんです。家族との会話、特に母親との会話は、相手がなんでも理解してくれてしまいます。結果、コミュニケーションが未熟でも会話が成立してしまう。金銭や家事以外の面でも、実家は甘い環境なんです。 進藤:一緒に暮らしていないことで、母が登場する話題のネタ自体も減りました。放送時のように、母の話題を連発することはもうありません(笑)。
数キロ痩せ、美意識も向上
――番組の取材中に一人暮らしをはじめて、はや数か月。会話以外にはどんな変化がありましたか? 進藤:食生活にも気を使うようになって、まだ数キロではあるものの痩せました。美意識が加速度的に向上して、小顔体操なんかも行うようになっています。 植草:見た目が変化することで、自信もついてきました。自信がつくことで余裕も生まれ、会話にも落ち着きが出てきたようですね。さらに、以前女性たちから指摘されていた「家事能力」も実践を通して身についてきているはずです。 ――一人暮らしを始めて、大変なことはありましたか。 進藤:掃除ですね。もうすっかり慣れたのですが、当初は負担でたまりませんでした。成婚して二人暮らしを始めるときには、食洗機を買いたいと思っています。 植草:こうした地に足のついた「生活感」が女性への安心感に繋がりますから。トイレットペーパーが切れそうだな、なんて細部にも意識が向くようになったと思います。 進藤:はい。あとは食費や生活費が想像以上にかかるなと、身に沁みています。実家にいたときも家賃の9万円は全額入れていたし、手伝いもしていたので、わかっているつもりだったものの……。やはり自分だけで住んでみるのとではまったく別物でした。