「今年こそ投資を始めたい」人に伝える大切なこと 初心者の「8つの不安・疑問」をプロが解説:後編
ゴールベース思考であれば、値下がりすれば安く買えるので、下落はチャンスと捉えることができます。マーケット思考に陥れば、値下がりすると資産が減るので怖い、売ってラクになってしまいたい、逃げたいとなってしまいます。 正しい投資先を選ぶことが大前提であることは言うまでもありませんが、ゴールベース思考であれば、値下がりすれば安く買えて嬉しい、値上がりすれば資産が増えて嬉しいと、どちらでも嬉しくなるものです。
20年先なり、30年先なり、40年先なりに、資産を最大化すればいいのです。その視点を持てば、目先の値下がりなど怖くなくなります。 Q:若くしてFIREとは考えていません。将来お金に不安のない生活がしたい。そのために、大金を手にしなくてもいいので、着実に積み上げていきたい。そのコツはなんですか? A:いつまでも「普通の人」でいることが大事です。絶対に欲張らず、普通の人のための投資を継続しましょう。「正しい投資信託」に、長期で、積立投資する、以上!
Q:投資(お金)の話を聞くたびにウンザリしています。 A:新NISAが始まって以降、各メディアで「将来のために投資しよう」とのシュプレヒコールが起きました。また、ネットを見れば「ボーナス120万円もらった」、「5万円昇給した」などという景気のいい話も見られます。 この「お金こそすべて」といわんばかりの雰囲気の中で、「お金のこと、投資のことを考えるのは、もうウンザリだ!」「聞きたくもない」という人が数多くいらっしゃいます。私は、この反応は、きわめて当然だと思っております。
他方で、ウンザリするのは、お金のこと、投資のことは自分に関係があると思っている証拠でもあります。自分に1ミリも関係ないと思っていたら、心が反応することはなく、ウンザリという感情は湧き出てきません。 ウンザリの原因は、(1)ソンするのが怖い、(2)投資に充てる時間がない、(3)まとまった資金がない……というものではないでしょうか。 であれば、ウンザリしない投資をすればいいと思います。ソンを極力避けることができる投資信託を選びましょう。