鈴鹿央士“左右馬”の笑顔が最高…大どんでん返しが無いミステリー『嘘解きレトリック』の醍醐味とは? 第2話考察レビュー
鈴鹿央士&松本穂香がW主演を務めるドラマ『嘘解きレトリック』(フジテレビ系)が放送中。本作は、借金まみれの貧乏探偵とウソを聞き分ける能力者の異色コンビによる、レトロモダン路地裏探偵活劇。今回は、第2話のレビューをお届けする。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】 【写真】鈴鹿央士がイケメン過ぎる…貴重な未公開写真はこちら。ドラマ 『嘘解きレトリック』劇中カット一覧
左右馬に惚れないわけがない…。
他人の“嘘”が分かってしまう能力って、ただただ苦しいだけだと思っていた。でも、見方を変えると、“嘘”が分かるということは、“真実”が分かるということ。 『嘘解きレトリック』(フジテレビ系)第2話で、左右馬(鈴鹿央士)が鹿乃子(松本穂香)に「君の力は、本当に素晴らしいものなのだから」と言ったとき、嘘の音は鳴らなかった。 つまり、この言葉は“真実”というわけで。この能力のせいで、周囲の人から気持ち悪がられ、自分が悪いわけじゃないのに、「傷つけるつもりはなくても、誰かを傷つけてしまうことはあります。知らないうちに」と自責の念に駆られていた鹿乃子にとって、左右馬にかけられた嘘のない言葉はどれだけ救いになったことか。 そして、左右馬は鹿乃子の能力を買ってはいるが、“特別視”していないところがいい。「そんな能力、便利じゃん! どんどん使っていこーぜ!」という感じで、ポップに捉えてくれるからこそ、鹿乃子も前向きな気持ちになれるのだろう。 ただ、鹿乃子がこの能力にコンプレックスを抱いていることは、ちゃんと気づいていて。鹿乃子が仕方なく、「わたしには、嘘が聞こえる能力がある」と言おうとすると、左右馬は絶対に止めてくれる。 「秘密は言っちゃダメでしょ」と鹿乃子の耳元で囁く左右馬を見たとき、「こんなの、惚れないわけなくないか!?」と思ってしまった。 左右馬は、何も考えていないように見えて、実はいろいろなことを考えている。鹿乃子の繊細な気持ちにも寄り添い、先回りをして守ってくれるのが、左右馬という男なのだ。