〔米株式〕ダウ続落、91ドル安=ナスダックも安い(30日)☆差替
【ニューヨーク時事】30日のニューヨーク株式相場は企業決算や経済指標がまちまちな内容となる中、続落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比91.51ドル安の4万2141.54ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は104.82ポイント安の1万8607.93で引けた。 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比4231万株増の9億4465万株。 日系証券筋は「米長期金利の上昇も重しとなった。大統領選を控えて様子見ムードとなっている」と分析した。 半導体銘柄などが軟調で、エヌビディアは1%超下げた。アドバンスト・マイクロ・デバイシズは10%超安。人工知能(AI)向けサーバーを手がけるスーパー・マイクロ・コンピューターは33%下落。同社のガバナンスに懸念があり、監査を担っていた大手会計事務所のアーンスト・アンド・ヤング(EY)が辞任したと報じられた。この日決算を発表したキャタピラーも値下がりした。 一方で前日に堅調な2024年7~9月期決算を発表した米グーグルの親会社アルファベットは上伸。売上高は前年同期比15%増、純利益も34%増と好調だった。ビザも好業績を受けて3%近く上昇した。 この日公表された米統計は強弱入り交じる内容だった。民間雇用サービス会社ADPが発表した10月の全米雇用報告によると、非農業部門の民間就業者数は、前月比23万3000人増と、市場予想(ロイター通信調べ)の11万4000人増を上回った。 一方で、米商務省が発表した7~9月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、季節調整済み年率換算で前期比2.8%増となった。伸び率は前期(3.0%)から小幅に縮小し、市場予想も下回ったものの、プラス成長は10四半期連続で米経済の底堅さが示された。