〔NY外為〕円、153円台前半(30日)
【ニューヨーク時事】30日のニューヨーク外国為替市場では、日銀金融政策決定会合の結果公表など重要なイベントを控えて様子見ムードが広がり、円相場は1ドル=153円台前半で小動きとなった。午後5時現在は153円36~46銭と、前日同時刻(153円32~42銭)比04銭の円安・ドル高。 この日のニューヨーク市場は、海外市場で円買い・ドル売りが優勢となった流れを引き継ぎ、153円05銭で取引を開始した。 米民間雇用サービス会社ADPが朝方発表した10月の全米雇用報告によると、非農業部門の民間就業者数(季節調整済み)は前月比23万3000人増となり、市場予想(11万4000人増=ロイター通信調べ)を上回った。一方、米商務省がその後発表した7~9月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、季節調整済み年率換算で前期比2.8%増加し、伸び率は前期の3.0%から小幅に縮小。市場予想も下回った。強弱まちまちの内容を受け、午前の相場はやや不安定な値動きとなった。 一方、日銀は翌31日に金融政策決定会合の結果を発表し、植田和男総裁が記者会見する。週後半には9月の米個人消費支出(PCE)物価指数や10月の米雇用統計の公表も控えており、相場は午後に入ってからは様子見姿勢が強まり、153円台前半を中心とした狭いレンジを推移した。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0850~0860ドル(前日午後5時は1.0813~0823ドル)、対円では同166円50~60銭(同165円84~94銭)と、66銭の円安・ユーロ高。