今50歳の人は「年金生活」での収入が現役世代の半分になる?【公的年金の財政検証】結果
将来の公的年金の財政状況を検証する「財政検証」の見通しが、2024年7月3日に発表されました。 ◆【一覧表】私の年金はいくらの見込み?年齢別に検証! 年金受給を控える50歳の人は、いくら年金を受け取れる見通しなのでしょうか。 今回は、財政検証の結果から将来の年金受給額がいくらになる見通しかを解説します。 記事の後半では財政検証で検討された項目も解説するので、ぜひ最後までご覧ください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
将来の年金額はいくらになる?
厚生労働省が2024年7月3日に実施した財政検証では、モデルケースの年金額は以下のとおりです。 ・男性:14万9000円 ・女性:9万3000円 年金額は夫婦あわせて25万2000円でした。 財政検証では、以下のモデルケースで年金の受給額をシミュレーションしています。 ・成長型経済移行・継続ケース(実質賃金上昇率1.5%) ・過去30年投影ケース(実質賃金上昇率0.5%) それぞれのケースごとに、将来の年金額がいくらになるのか確認しましょう。 ●成長型経済移行・継続ケース 成長型の場合、2024年度時点で50歳の人が受け取る将来の年金額は、以下のとおりになりました。 ・男性:15万6000円 ・女性:10万9000円 モデルケースの年金額に比べて、2万3000円増加しました。 次に、過去30年の投影ケースを確認しましょう。 ●過去30年の投影ケース 過去30年投影ケースでは、年金額は以下のとおりになりました。 ・男性:14万1000円 ・女性:9万8000円 モデルケースの年金額に比べて、3000円減少する結果となりました。 賃金上昇率が過去30年投影ケースより下回る場合は、さらに年金額が少なくなる可能性があります。 では、将来の年金額が現在の所得から何割となるのか確認しましょう。