中島裕翔のファン逮捕 アイドルストーカー解決の糸口は?
ジャニーズのアイドルグループ・Hey! Say! JUMPの中島裕翔のファンである20代女性が、ストーカー規制法違反の疑いで現行犯逮捕された事件は、先週末の芸能ニュースを賑わせた。マスコミ各社の報道によると19日午後3時50分ごろ、東京都港区のジャニーズ事務所近くで待ち伏せしているところを、事務所からの通報で駆けつけた赤坂警察署員に身柄確保されたという。女性は、これまで警視庁からの再三の警告を無視したため、逮捕に至ったとのことだ。一部ファンによる行き過ぎた追っかけ行為だが、人気上昇中のHey! Say! JUMPは近年とくにこうした被害が目立つ。大多数の良識あるファンにとっては迷惑な話だが、人気商売の宿命か解決の糸口はなかなか見えない。
ホラー映画並みの追っかけ ヤラカシにつける薬は…
「Hey! Say! JUMPに関しては今年、一部悪質なファンの公共交通機関での問題行動が原因で、デビュー以来12年間続けてきたアリーナツアーが中止となりました。もちろん苦渋の決断で、いきなり中止を決めたわけではありません。かねてよりメンバーもステージ上などから改善を呼びかけてきたのですが」と嘆くのは、アイドル情報メディアの40代女性編集者だ。 ごく一部の人間の身勝手な行動でツアーが中止に追い込まれるとは、メンバーにとってもファンにとっても不幸なことだ。 「移動に同行しようと、メンバーが乗る新幹線や飛行機の便を推測し、なんと隣席がファンだったこともあったそうです。追跡行為は一般の乗客や交通機関にも影響があり、ジャニーズ事務所は関係各所から再三注意や警告を受けています。にもかかわらず、タレントに近い席を取り、立ち上がってのぞき込んだり、新幹線車内でタレントの乗車車両の前後のデッキにとどまって他の乗客の通行の妨げとなったり、タレントにぶつかったり、抱きついたり、スタッフにエアガンを発砲する人もいたのです」(前出・アイドル情報メディア編集者) こうした悪質なファンはジャニーズファンの間で「ヤラカシ」と呼ばれるが、タレントにとってどれだけ不快で恐怖さえ感じる行為なのか、なぜ想像が働かないのだろうか。 「どんな形でもタレント本人に認知されたい、少しでも近くにいたい、という欲求に支配されているので、残念ながら想像力のすべてはタレントを追いかけることに注がれてしまいます。他のグループですがホテルの部屋にヤラカシが侵入しタオルを持ち帰ったとか、疲れて宿に戻ったらヤラカシが真っ暗な部屋で息をひそめて待っていたとか、もはやホラー映画並みです。メンバーのストレスは、想像もつかないほど大きいものと思います」(前出・アイドル情報メディア編集者)