「メジャーでもこんなことがあるのか?」ドジャース対パドレス韓国開幕戦の流れを変えた"一塁手グローブ破損事件”に韓国メディアもあきれる…本人は「最悪だ」
メジャーリーグの開幕戦が韓国ソウルの高尺スカイドームで行われ、ドジャースがパドレスに5-2で逆転勝利した。ゲームの流れを変えたのは8回だ。一死一、二塁でパドレスのギャビン・ラックス(26)の一塁ゴロを処理しようとしたジェイク・クロネンワース(30)のグラブが破れて打球をスルーして勝ち越し打になった場面。ここから大谷翔平(29)のタイムリーなどもあり得点差を3点に広げられた。史上初となる韓国でのメジャー開幕戦で起きた珍事を韓国メディアは「メジャーリーグでもこんなことがあるのか?」と驚きをもって報じた。 【全文掲載】大谷翔平がSNSで結婚を報告
韓国ソウルでの開幕戦の流れを変えたのはグローブの破損という考えられないアクシデントだった。 パドレスは先発のダルビッシュ有が4回途中まで1失点に抑える好投を見せるなど、決死の継投で7回まで2-1とリードしていた。そして問題の8回。2つの四球が絡み、無死満塁から6番手のブリトーがヘルナンデスに左犠飛を許して同点にされた。なお一死一、二塁でパドレスはモレホンにスイッチ。9番打者のラックスはその初球を打った。一塁のやや左を襲う平凡なゴロ。だが、ここでとんでもないアクシデントが起きる。その打球は一塁手のクロネンワースが差し出したファーストミットの網の部分を突き破ってライトへと転がっていったのである。網の部分をつなぐ紐が切れてしまったように見えた。勝ち越しのランナーがホームイン。記録はタイムリーエラーだ。パドレスベンチもオールスター選出2度のベテランが犯した信じられない珍事に呆然である。 マイク・シルト監督は「ダグアウトで何か変なことが起きたことはわかった。いいプレーをしたけど、ボールがグローブを突き破ってしまった。グローブの問題がなければ3-6-1の併殺打に終わっていただろう」と嘆いた。 もしグローブの紐が切れていなければ、併殺打に終わりチェンジとなっていた。 この後、ベッツ、大谷の連続タイムリーが続き、2-5と3点差に広げられたが、もし2-3のままであれば試合もどうなっていたかわからなかっただろう。 一方のドジャースのデイブ・ロバーツ監督は、笑いが止まらない。 「クロネンワースは素晴らしい守備の選手だ。ボールがミットを通り抜けてしまうことは珍しくない。もしかしたら紐が切れていたのかもしれない。ただラッキーだった」 ロバーツ監督の言葉通り、クロネンワースは、元々は二塁が本職で、2021年には二塁手として147試合に出場しリーグ1位の守備率(.992)をマークしている。 このアクシデントを韓米メディアは大きく扱った。史上初めてメジャーの開幕戦が開催された韓国のメディアは、驚きを持って伝えた。 韓国のスポーツサイト「Sportivnews」は「メジャーでもこんなことがおきるのか?」とあきれたテイストで報道。「グローブの管理が不十分だったのだろう」と指摘した。 同じく韓国メディアの「OSEN」は「なんてこった。なぜこんなことになったんだ。グローブが破れ、パドレスが史上最も恥ずかしいエラーで崩れ落ちた」と厳しく報じた。 またパドレスの地元紙であるサンディエゴユニオントリビューン紙は「不運:革紐の欠陥が8回にパドレスをくじき、ドジャースがソウルでの2024年の開幕戦を勝つ」との見出しを取り、悲劇を伝えた。 「ダブルプレーの可能性のあったゴロがクロネンワースのグラブをすり抜けた。それまでは予想通りの展開で開幕を迎えることができそうだったのだが…」続け、ロバーツ監督の「我々にとって幸運なグラブの破損だった。(その幸運を)手にできるときにつかまなければならない」とのコメントを紹介した。 同紙は、そのクロネンワースの懺悔の言葉も取材している。 「簡単なダブルプレーだと思った。最初のバウンドで捕球した。そしてああいう形になった。最悪だ。他に何を言えばいいか分からない」 同紙は「この敗戦はパドレスを落胆させることは確かだが、彼らが良いプレーをし、良い投球を見せ、まだこれから多くのプレーと投球機会がある感触も残した」などと前向きな論調で報じてクロネンワースのミスをそれ以上責めなかった。
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