スタンスは狭いほうが体重移動しやすい!? ドライバーとアイアンのスタンス幅の目安とは?
全国には数多くのレッスンプロがいる。さらにレッスンプロを目指すゴルファーのための教科書もある。レッスンプロを指導するレッスンプロの先生もいる。レッスンプロの先生が教えるゴルフの基本の連載を始めて、スウィング作りのために「ハーフスウィング」をマスターするための「ボディーターンドリル」の3つのポイントを教わった。今回はそのポイント1の「体重移動」についてあらためて解説してもらう。【レッスンプロの先生とレッスンプロの教科書から学ぶゴルフの基本④】
GD 前回からボディターンは体幹を使っていくということから「体幹ターン」と命名しました。 原田 はい、そうです。これからは体幹ターンでいきますよ。 GD 繰り返しになりますが、体幹ターンには3つのポイントがありました。「体重の移動を伴った回転」、「右サイドにスウィング軸を作ったときに下半身と上半身をねじる動き」、「左軸を作ったときに構えたときの背骨の角度のキープする」。このうち、ねじる動きはハーフスウィングではまだ起こらないとのことでした。さらに私の体重移動を見て「スウェイ」を指摘されました。 原田 それは、スタンス幅が原因かもしれません。 GD スタンス幅ですか!? 原田 そう。スタンス幅は狭いほうが、「回転をともなう体重移動」がしやすいからです。 GD ポイントの1ですね。ただ、プロゴルファーを見ると、広いスタンスのプロ、結構いませんか。 原田 プロはアスリートで体力がある。練習量も違う。まずは狭いスタンスから体重移動のしやすさを知ってほしいですね。 GD ドライバーも狭いほうがいいんですか? 原田 アイアンもドライバーも同じと考えてください。体幹(ボディ)ターンドリル、ハーフスウィング、フルスウィングとスウィングを作っていくうえで、「スタンス幅は狭く」が基本です。 GD スタンス幅の基本はわかりました。広さの目安はありますか? 原田 体幹ターンドリルは、右サイドへ体を回したあと、当然左サイドへも回します。体重が左足に乗って体が回って”フィニッシュ”するわけだけど、その時に右足はつま先で立って、シューズの裏側がうしろ(ターゲットの反対側)を向くまでが、体幹ターンの”ワンスウィング”になります。 GD 右足のつま先で立つのが体幹ターンのフィニッシュ。バックスウィングの説明ばかりで、「フィニッシュ」は初めての話。 原田 そうですね。もちろんハーフスウィングのフィニッシュの形でもあります。スタンス幅の目安は、フィニッシュで右足のシューズのつま先部分がつぶれない程度の広さです。 GD つま先部分がつぶれない程度というと。 原田 つぶれていては、体重がまだ右に残っているということ。つま先はちょこんと立つ感じ。体重が右側にほとんど残っていない状態までにします。 GD たしかに狭くしないと、ちょこんと立てないかも。 原田 フィニッシュでは右ひざが左ひざに寄ってくる必要があるんです。スタンス幅が狭ければ、右ひざが左ひざに寄ってくるんですけど、広いとすき間ができてしまうんです。そうすると体重が右に残ってしまいますからね。クラブが気持ちよく振れないし、ボールも真っすぐ飛ばせない。体重移動は言葉にするのは簡単だけど、結構、難しい話になってしまいますね。