すっきりしない「韓流いじめ」問題…「あのアイドル、無視しなさい」と言った・言わない論争
【10月08日 KOREA WAVE】韓流人気グループNewJeans(ニュージーンズ)の所属事務所ADOR(アドア)の代表だったミン・ヒジン氏と、親会社の大手エンターテインメント企業HYBE(ハイブ)の対立が先鋭化するなか、NewJeansのメンバー、ハニに対する“いじめ”があったのか、なかったのかをめぐる論争も複雑化している。 発端は、ハニが9月11日に開いたユーチューブでの緊急ライブ放送。その際、ハニは「最近、他のアイドルグループのメンバーやマネージャーとメイクルームで遭遇した。その時、マネージャーが、私に聞こえるよう(他グループのメンバーに)『(ハニを)無視しなさい』と言うのを耳にした」と明かしていた。 NewJeansメンバーの母親らは6月の段階でこの件をメンバーから知らされており、ハニの言う状況が実際にあったのかどうか、防犯カメラの映像を確認しようとした。だがHYBE側は、ハニと、5人組ガールズグループ「ILLIT(アイリット)」が挨拶を交わす8秒ほどの映像を見せたものの、マネージャーが登場する別の時間帯の映像は「すべて削除された」と主張した。HYBE側が「防犯カメラ映像は30日が経過すると削除される。復元は困難だ」と説明したため、母親側が「なぜその場面だけが削除されたのか」と尋ねると、HYBE側は「削除したのは退社した人物で、理由はわからない」と答えたという。 一方、ILLITの所属事務所であり、HYBE傘下でもあるBELIFT LABは公式声明で「根拠のない挨拶論争を通じて新人アーティストを中傷しようとする試みを直ちにやめるよう強く要求する」と反発している。 BELIFT LABによると、両グループは5月27日、HYBEの社屋内で約5分間、同じ空間に滞在したといい、それが唯一の場面だという。その際、エレベーターを降りたILLITのメンバーが、前に立っていたハニに90度のお辞儀をして入っていく姿が映像に残っているという。BELIFT LABはこれを「防犯カメラの確認と、マネージャー・アーティストへの調査で確認された内容だ」としたうえで、ILLITのマネージャーがNewJeansメンバーを「無視しなさい」と発言した事実はなく、ILLITメンバーもNewJeansメンバーに挨拶せずに通り過ぎたことはないと強調している。 同社関係者は当時ADOR代表だったミン・ヒジン氏に、8月14日の時点でこの映像を示した際、ミン氏から「挨拶をしなかったのはこの場面の後で、他の映像があるはずだ」と指摘されたという。だが、この時点で映像保存期間の30日が過ぎていたため、セキュリティ会社から「映像を確保することは不可能だ」と説明を受けたという。 同社は「マネージャーはアーティストに対して尊敬語を使用しているため、『無視しなさい』という表現自体、事実に合致しない」とも主張している。 こうした状況の中、NewJeansメンバーの母親らが10月7日、メディアとのインタビューに応じ、「ハニが挨拶する防犯カメラ映像だけが残っており、ハニが指摘した問題の『無視しなさい』という発言が含まれる映像は削除された」と反発している。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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