【ラグビー】浦安D-Rocksがディビジョン1昇格!入替戦で花園近鉄ライナーズに連勝。
リーグワンの入替戦・第2戦が5月24日に花園ラグビー場でおこなわれ、浦安D-Rocksが35-30で花園近鉄ライナーズを破った。 1週前の第1戦(21-12)に続く連勝で、ディビジョン1昇格を決めた。 昇格への80分は、簡単な道のりではなかった。先制パンチを決めたのは、追う側のライナーズだ。 敵陣22㍍ライン付近でのラインアウトからSHウィル・ゲニアがラインブレイク、1分かからずして7点を挙げた(G成功)。 花園に駆けつけた大勢のファンを味方につけたライナーズは、続く10分にも追加点を奪う。スクラムで反則を誘い、SOクウェイド・クーパーが3点に変えた。 しかし、浦安も敵陣でボールさえ持てれば、アタックでの高い決定力が光る。14分、WTBリサラ シオシファがタッチラインに出る直前にオフロードパスでボールを生かし、これに反応したFB安田卓平が右コーナーに入った。 風上の浦安はその後も攻め立て、18分にはCTBサム・ケレビが無人の裏へキック、WTB石井魁がインゴールでボールを抑えたように見えたが、TMOの結果、先にライナーズのWTB片岡涼亮がボールに触れたとしてノートライ。それでも敵陣にい続け、PGで2点差まで迫った(8-10/27分)。 前半は、ライナーズが再び奪ったスクラムでの反則を起点に得たPG(38分)で、13-8とリードで折り返した。 後半の立ち上がりも、ライナーズが主導権を握った。一度はスローフォワードの判定で7分のトライは取り消されたものの、その4分後には粘り強く攻めた9フェイズ目にSOクーパーがインゴールに転がす絶妙なキックを披露、CTBステイリン パトリックが抑えた。
16分までに互いにPGを決め、スコアは12点差のまま20-8から23-11へと動く。 ここで勝負に出たのは浦安だ。カウンターアタックを起点に敵陣22㍍内正面でPKを得ると、PGではなくタッチに蹴り出した。 「迷いましたが、自分たちは逃げ切るのではなく、勝ちに行こうと。モールにも自信があったので(タッチを)選びました」とSH飯沼蓮主将。強気の判断から、まもなくトライが生まれた。 19分、LOサナイラ・ワクァがオフサイドの位置から相手のトライを妨害したとして10分間の退場、浦安にペナルティトライが認められた(18-23)。 徐々にペースを掴んだ浦安は、20分過ぎにその勢いを確固たるものにする。ゴールラインを背に堅陣を敷き、タックルで前に出続け、相手を22㍍ラインの外まで出した。 「チーム力を感じられた瞬間でした。勝負の分かれ目になったと思う」(飯沼主将) SHゲニアがたまらず裏に蹴ったボールはデッドボールラインを割り、攻撃を終わらせた。ライナーズの選手の多くが膝をついた瞬間だった。 その直後、交代で登場の右PR竹内柊平がファーストプレーで見せる。WTBセミシ・マシレワのキックに対して値千金のチャージ、NO8タイラー・ポールがこぼれ球を拾ってゴールラインを越えた。 25-23と初めてリードを奪った。第1戦で9点リードしていたことを踏まえれば、一発でも逆転されない大きなトライだった。