パリ五輪MF山田楓喜がポルトガル1部移籍へ 半年間の期限付き移籍
京都のパリ五輪代表MF山田楓喜(23)がポルトガル1部ナシオナルへ期限付き移籍することが28日、決定的となった。すでに交渉は最終段階。現地でのメディカルチェックを経て正式契約となる。 【写真】パリ五輪最終予選兼U―23アジア杯カタール大会準々決勝のカタール戦、開始65秒で先制弾を決めた山田楓 左利きの攻撃的MFで、今季は東京Vに期限付き移籍。正確無比なFKと、「決める自信しかなかった。(ボールを置いて)立った瞬間、入ると思った」などの強靱な言動とメンタルで、J1リーグ21試合5得点を挙げた。パリ五輪は当初はバックアップ要員だったが大会直前の登録枠拡大で本大会メンバー入り。3試合に出場した。 4シーズンぶりに1部昇格したナシオナルは現在18チーム中、残留圏ギリギリの15位。チーム総得点は15試合10得点と苦しい状況で、今季末までの契約となる山田には得点に直結するプレーを求められている。パリ五輪出場組では今冬の欧州移籍第1号。早ければ1月18日のホームAVS戦でデビューとなる。 ◇山田 楓喜(やまだ・ふうき) 2001年(平13)7月10生まれ、滋賀県甲賀郡水口町(甲賀市)出身の23歳。小学5年生から京都アカデミーで育ち20年にトップチーム昇格。24年に東京Vへ期限付き移籍。J1通算52試合8得点。1メートル80、73キロ。左利き。 ▼CDナシオナル 1910年創設。本拠地はポルトガル領マデイラ諸島の都市フンシャル。マデイラ競技場は5200人収容。かつて日本代表FW前田大然が所属したマリティモとの一戦は「マデイラ・ダービー」として知られている。