<春に輝け・常総学院の挑戦2021>選手紹介/10 大川慈英投手(2年) 徹底的な負けず嫌い /茨城
◇大川慈英(じぇい)投手(2年) 「おっとり」「マイペース」と仲間たちから評される右腕。その本音は「小さなことでも、絶対負けたくない」性格と自任している。 最速140キロ超の秋本璃空(2年)と競い合う背番号10。存在感を発揮したのは、昨秋の関東大会準決勝・東海大甲府戦だ。「あれがなければ注目されなかったと思う」。強豪を完封したことは自信につながった。 一方で、徹底的な負けず嫌いは、自分のミスも許せない。この試合で五回に打たれた安打を、コントロールが落ちてしまった「自分の甘さ」と悔やむ。 野球を始めたのは小4から。父・政則さん(53)から「野球かサッカーをやれ」と言われ、弟が野球を選んだことで入った道だった。このとき入団したチーム「平塚リトルリーグ」で全国優勝を経験。中学では強豪「湘南ボーイズ」に入り「自分のレベルを落としたくない」と常総学院に進んだ。 23日に行われた、登録選手発表。1番で呼ばれたのはライバル秋本だった。「1番、10番は関係なく、しっかりと抑えて流れを作りたい」と話しながらも、闘志はたぎらせている。「上に行けば、見える世界も変わってくるんじゃないか」。成長を目指す気持ちは止まっていない。=つづく ……………………………………………………………………………………………………… ◇選手データ ▽神奈川・浜岳中出身 ▽身長176センチ、体重70キロ ▽右投げ、左打ち