大阪府・吉村知事が定例会見4月22日(全文1)医療従事者に府から特殊勤務手当
病床確保の経費上乗せに89億円
中身としましては、まず病床確保の経費の上乗せということで89億円。約90億円ですけども、これは入院治療を必要とする患者さんを確実に受け入れると。そのために医療機関に対する病床確保の経費を補助していきます。そして今、空床を確保するのに国の基準はものすごく低いですから、ベッド単価1万6000円というのは非常に低いので、それに実質はもっと高くないと、なかなか病院も確保してもらえませんから、そこの差額を補助するとか、そういった形でベッドを確保していこうという予算。病床体制を確保していこうということです。 それからそれだけじゃなくて、やはり施設、病院施設を整備していくための費用。人工呼吸器であったり、あるいはECMOであったりも含めて、さまざま重篤患者、重症患者に対応できるための医療設備、これを整えていこうという予算。そしてお医者さんと看護師さんの確保の予算です。重症や中等症でどうしても看護師さん、お医者さんを確保すると医療機関はそのために開いた穴が生じますから、そこに対して人件費を支援していくということです。この3000床を確保するための医療体制を確保するための予算組みをまずするということです。
新型コロナと直接向き合う医療従事者を支援
医療従事者の皆さんをしっかりと支援していきたいと思います。まさにワクチンも開発されていない中で医療従事者の皆さんは未知のウイルスとの戦いを最前線でやってくれています。そして命を救うという非常に重要な任務をされていますので、この新型コロナと直接向き合っている医療従事者の皆さんを支援していくという予算です。 まず1つが、これは大阪府の予算ですけども特殊勤務手当、危険手当のようなものですが、これを医療機関で、まさにコロナウイルスと正面から向き合ってる医療従事者に、この特殊勤務手当を支給いたします。日額は1日3000円の特殊勤務手当です。これは公務員のお医者さん、看護師さん、それから民間の看護師さん、お医者さん問わずコロナと戦う医療従事者の皆さんにこの特別手当を支給します。それぞれの医療機関が雇用主ですから、それぞれ民間から給料は得てると思いますし、危険手当も得てるんだろうとは思いますが、それとは別に大阪府から特別にこの手当というものを支給するということをして応援していきたいと思います。 ちなみに大阪府の病院機構の職員については、これはもう大阪府内、府の病院機構の規則を改正しましたから、これと同じような形で進めていきます。大阪市の病院機構もそれぞれ進めていきます。大阪市と大阪府の病院機構はもうこの手続きは入ってますので、それ以外の例えば公的病院、公立病院の皆さんについては大阪府が独自に支援をしていきます。そして民間の医療機関の皆さんも大阪府が独自に支援をしていきます。 それとは別に、これは民間の皆さんから寄付を募るということも進めます。「コロナウイルス助け合い基金」ということで、民間の皆さんで寄付してもいいよという方から寄付をいただいて、そしてこの基金をつくって受け皿を大阪府でつくります。この基金にたまったお金を医療従事者、まさにコロナウイルスと正面から向き合う医療従事者、それからやはり医療崩壊を防ぐために頑張ってくれてるホテルの従業員、そういったところに、まさに直接、コロナ陽性の人たちとケアして向き合うそういった医療従事者への応援金を支給していきたい、そのための基金をつくります。