「恫喝」訴訟で“敗訴”…石丸伸二前安芸高田市長の「個人責任の追及」は認められる?
今後、考えられる展開は?
編集部では8月2日、安芸高田市に対し、判決が確定して同市がY議員に賠償金を支払った場合に石丸氏に対する求償権を行使する予定があるか否かについて、問い合わせと藤本悦志市長への取材の申し入れを行った。しかし、今日までに回答は得られなかった。 石丸氏については本件とは別に、選挙ポスターを印刷した業者に代金を支払わなかったということで、業者から民事訴訟が提起された。石丸氏は一審で敗訴した後、最高裁まで争い、その結果、敗訴判決が確定している。 もし、安芸高田市が石丸氏個人に求償を求めて訴訟を提起した場合、同様の展開になる可能性が考えられる。 三葛弁護士:「石丸氏個人に対する求償権が認められる余地が十分あるとしても、実際に市が求償権を行使するかどうかは別の問題です。 石丸氏との関係をこれ以上持ちたくない、メディアや多くの方から注目を集めることが必然的に予想されるため、場外乱闘のようになるのは望ましくないという判断の下、求償のための訴訟を避け、Y議員に賠償金33万円を支払って終わりにすることは十分に考えられます。 ただし、その不作為に対し、住民監査請求(地方自治法242条)・住民訴訟(同242条の2)が行われることもありえます」
弁護士JP編集部