マカオなど4都市に2025年東アジア文化都市選定証書授与
9月12日、日本の京都市で第15回日中韓文化大臣会合に合わせて「2025年東アジア文化都市」宣布式が行われ、中国のマカオ特別行政区と湖州市、日本の鎌倉市、韓国の安城市の4都市の代表へ選定証書が授与された。 マカオ政府社会文化司の歐陽瑜司長は式典のスピーチの中で、2025年東アジア文化都市の栄誉を授かったことはマカオの文化的まちづくりの取り組みが評価されたものとし、マカオは海のシルクロードの重要な結節点、また貿易拠点として東アジアの文化交流に重要な役割を果たしてきたことを挙げ、今後も東西文化が融合し、国際交流が盛んな利点を最大限に発揮し、中日韓の文化・観光交流と協力を一層促進・深化させ、アジアにおける文明間の対話の発展に寄与していくと抱負を述べた。
マカオ政府社会文化司司長事務所(GSASC)によれば、マカオ特別行政区の代表団は同日京都市内で開かれた日中韓芸術祭2024に出席し、同じく2025年東アジア文化都市に選出された日本の鎌倉市、韓国の安城市の代表と来年(2025年)の文化協力・交流プロジェクトについて話し合ったとのこと。 マカオ特別行政区では、来年にかけて「東西交流とアジアの融和」をテーマにした大規模文化エキジビション、国際会議、無形文化財の展示・上演、文化・スポーツ・観光など一連の東アジア文化都市関連イベントの展開を予定しているという。
東アジア文化都市について、日本の文化庁のホームページでは、「日中韓文化大臣会合での合意に基づき、日本・中国・韓国の3か国において、文化芸術による発展を目指す都市を選定し、その都市において、現代の芸術文化や伝統文化、また多彩な生活文化に関連する様々な文化芸術イベント等を実施するもので、東アジア域内の相互理解・連帯感の形成を促進するとともに、東アジアの多様な文化の国際発信力の強化を図ることを目指し、東アジア文化都市に選定された都市がその文化的特徴を生かして、文化芸術・クリエイティブ産業・観光の振興を推進することにより、事業実施を契機として継続的に発展することも目的」としている。 東アジア文化都市は2013年に始まって以降、これまで毎年日中韓から各1都市が選定されてきた。マカオが東アジア文化都市に選出されるのは今回が初めて。