「やられ放題。反スポーツ的行為だ」J1町田の黒田監督がロングスローを巡る広島の行為に激怒の抗議…0-2で敗れて3位後退
直近の10試合で破竹の7連勝を含めた9勝1分けと、圧倒的な強さを身にまとって首位をキープした広島だけではない。浦和を破ってこちらも5連勝をマークした昨シーズンの王者・ヴィッセル神戸にも抜かれて3位に後退しても、残り6試合となった今後の戦いへ、黒田監督はファイティングポーズを崩さなかった。 「まだまだ勝負が終わったわけではない。残り6戦で上位2チームがそのまま連勝を続ける、という状況も考えにくいので、われわれは目の前の一戦でしっかりと勝っていって上位に食らいつき、チャンスがあればとチームに言い聞かせていきたい」 しかし、広島との首位攻防天王山で繰り広げられた場外戦に対しては、SNS上で「ルール上で禁止されていなければ何をしてもいいのか」や「お前が言うな」といった、これまでと同様に町田を非難する声が数多く飛び交った。 一方で同じくSNS上へ投稿された、川浪がペットボトルの水をビニール袋に注いでいる行為を、はっきりととらえた映像にはこんな声も寄せられている。 「町田好きじゃないけどこれは格好悪すぎる」 「川浪吾郎選手がとても悪い顔をしている」 「その後、タオルを使用していましたがもちろん濡れタオルです。スローインの結果は…滑っていました」 町田がタオルでボールの表面を拭くのは、ボールを放つ際に滑るのを防止するためで、黒田監督は前身の青森山田高監督時代から徹底してきた。プロの世界に転じて2シーズン目。ロングスローを町田の戦術のひとつと位置づけたうえでこう語る。 「見慣れていないものに対して、叩き続ける風習や傾向はちょっと違うと思いつつ、相手が嫌だと思うプレーはやりませんと言うのであれば、それはもうサッカーじゃない」 今後も平行線が続き、さらなる場外戦が起こればサッカーそのものがスポイルされかねない。JFAやJリーグがアクションを起こす段階にきているといっていい。 (文責・藤江直人/スポーツライター)