「見ているのはもっと愚か者」、ビットコインはなくならないと金融界の大物が認める
批判の質の向上に期待
もちろん、エリートたちがビットコインが消滅しないことを渋々受け入れるかどうかはあまり重要ではない。暗号資産にはまだ欠点がある。期待されることは、飽き飽きした議論を繰り返す人が減ることで、業界批判の質が高まることだ。 シャルマ氏自身は、ビットコインが現実的な投資であることを認めつつも、まだ懸念を持っている。同氏は、ビットコインが通貨としてあまり使われておらず、「『デジタルゴールド』になるという考え方はまだ夢物語」と指摘する。ビットコインがマニア以外にはコーヒーを買うために一般的に使われていないことは間違っていないが、同氏は矛盾したことを言っている。 シャルマ氏は、70%のアドレスが1年以上不活発なのは、人々がビットコインを買い持ちしているからだと指摘する。だがそれは、買い手が価値の保存手段としてビットコインを認識しているからだ。 ビットコインは現在、金の時価総額には及ばないが、一体何がその行く手を阻んでいるだろうか? 3月上旬には、ビットコインの時価総額は1兆4000億ドルを超え、銀と並んだ。 ビットコインにとって、あり得ないことは何もない。上昇することも、数カ月間横ばいで推移することも、下げに転じることもあり得る。どのような価格でも買いたいというビットコイナー(おそらく以前、シャルマ氏が大馬鹿者と呼んでいただろう人々)が増加していることを考えると、ゼロになることはないだろう。 ビットコインに投資するしないにかかわらず、ビットコインがあなたを驚かせない方には賭けない方が良いだろう。 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:Matthew Guay/Unsplash|原文:‘Greater Fools Are Watching’: Bitcoin Is Here to Stay, Elites Admit
CoinDesk Japan 編集部