【長崎】長崎県陸上女子短距離の第一人者・島田沙絵選手ラストラン
NCC長崎文化放送
県内女子短距離界の第一人者、チョープロの島田沙絵選手(30)が「ラストラン」です。現役最後のレースを「笑顔と涙」で走り切りました。 【写真】長崎県陸上女子短距離の第一人者・島田沙絵選手ラストラン
10月19日、長崎市のかきどまり陸上競技場で行われた第53回長崎市陸上競技選手権大会の一般・高校女子100ⅿに出場したチョープロの島田沙絵選手(30)。 「何か引退もちょっと寂しいなと思う気持ちもありはするけど、30歳という節目に一つ区切りをつけて、きょう地元のレースを思い切り走ろうと思って来ました」 長崎市出身、10月26日に30歳を迎えました。 【島田選手高校時代】 「やりました。応援ありがとうございます」 古賀小4年から陸上を始め、東長崎中、長崎南高に進学。インターハイや国体では入賞の常連。青山学院大学時代には日本選手権で6位に入賞しました。東京で3年間過ごした後、2020年、古里に戻り、チョープロの陸上部で選手として活動。 2022年5月、県陸上選手権で、自身が高校時代にマークした大会記録を更新する11秒82で優勝すると、翌月の日本選手権では、県記録まで0秒02に迫る自己ベストの11秒77をマークしました。 競技生活20年の節目となった今年夏、国スポの選考レースに敗れ、選手引退を決断。「ラストラン」の場所はこれまで何度も走ってきた古里・長崎の「かきどまり」です。 予選を12秒48のトップで通過した島田選手。「目標も色々立ててきた中で、達成できなかったこともたくさんあるので、そういう悔しい気持ちとか今までの20年間分が全部って感じです」「感極まって涙が出てきました」 父・健一郎さん、母・照美さんにとっても最後の応援です。 「陸上の試合に出て応援に行くことが生活の一部だったので、ちょっとまだ実感湧かないですけど、あー終わりかーって感じで」 「自分がドキドキしています」「思いっきり走ってほしいなと思います」 【チョープロ・島田沙絵選手(30)) 「前に進んで皆に見てもらって喜んでもらいたいというのがあるので、もう思い切り色々考えずに走ろうと思います」 迎えた決勝。島田選手は第6レーン。 ゴールの先には… 長崎南高の後輩で、七種競技日本記録保持者の山﨑有紀選手や諫早農業高校出身、三段跳びの山本凌雅選手、家族や恩師、仲間など、約50人の応援団が!島田選手の写真をプリントしたおそろいのTシャツを着て迎えます。 たくさんの声援を受け「ラストラン」。 【チョープロ・島田沙絵選手(30)】 「最後の100ⅿめちゃくちゃ楽しくてゴールした先に皆がいて、このTシャツとか全く知らなかったのでめっちゃびっくりしてすっごくうれしいです」 記録は12秒26で優勝。大学時代を共に過ごした元日本代表の藤森安奈さん(29)は千葉から駆け付けました。 【チョープロ・島田沙絵選手(30)】 「今人生の3分の2を陸上と共にというか生きてきて、人生そのものだったので、寂しい気持ちはあるなというは正直あるんですけど、それよりもこんなに最後にたくさんの人に応援してもらって祝福してもらって一競技者としてこんな幸せな競技人生はないんじゃないかなと、本当に幸せです」 これまで県陸上界をけん引してきた島田選手。最後も笑顔で… 「ちょっと休憩します」
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