世界チャンピオン大谷美咲の美しい砂時計ボディ! その筋肉美をつくりあげたチャンピオンマインドとは
ストイックでカッコイイ女性に憧れてトレーニング開始
――中学のバレーボール部を引退してから30歳でトレーニングを始めるまでは、運動に打ち込んでいなかったと聞きました。 大谷 高校生になってからはアルバイトをしていて、スポーツとは全く無縁の生活でした。学生のときは「脚が細くなりたい」や「痩せたい」と思っていました。当時ラーメン屋でバイトをしていましたが、とにかく「食べない」ということしか思いつかずに、フラフラになりながら低血糖のような状態でバイトしていた覚えがあります……。 ――そこからトレーニングを始めたきっかけは何だったのですか? 大谷 フィットネス女子がテレビで話題になることが多くて、有名なAYAさんが印象的でした。自分にストイックに頑張るカッコイイ女性に憧れて、「自分に厳しく何か続けられるものがあればいいな」と思って始めたのがきっかけです。そのときは、筋肉への興味やマッチョに憧れはなかったですね(笑)。 ――見た目とかではなく、「自分に厳しく」というところに憧れたのですね。初めて出場したカテゴリーはビキニフィットネスということですが、競技を始めたきっかけは何でしょうか? 大谷 トレーニングを始めたころは競技のことは知らなかったです。トレーニングをやっていく内に競技のことを知りました。最初は競技に向いていないと思っていて、大会に出場することは考えなかったです。トレーニングを継続していくうちに身体が変わっていって、その結果を得たいと思い、競技に興味を持ち始めました。
苦手だからこそとにかく一生懸命練習する
――トレーニングはずっと自己流ですか? 大谷 パーソナルトレーニングを受けたのは鈴木雅さんが初めてでした。ジムに入会したときは基本のことから教えてくれますし、オーナーさんが人に教えているのを聞いていたり、ちょっとしたアドバイスをいただいたりはしていました。パーソナルジムではなく、オーナーさんがいて、会員がいて、和やかな空間という感じ。このようにしっかりとしたパーソナルは、これまでは受けたことがありませんでした。 ――鈴木雅さんが「感覚が凄くいい」と言っていました。感覚の良さはどう身につけたのでしょうか? 大谷 苦手だから、とにかく一生懸命やっていました。肩も背中も苦手なので一生懸命練習をしました。サイドレイズなんて全然感覚が分からなかったし、背中のワンハンドロウも本当に難しかったです。今でも苦戦しています。