世界チャンピオン大谷美咲の美しい砂時計ボディ! その筋肉美をつくりあげたチャンピオンマインドとは
自身の骨格を理解し必要なトレーニングを追求
――世界チャンピオンという実績を残しながらも、まだトレーニングを追究されているのですね。今年の課題などはあるのでしょうか。 大谷 JBBFで新競技として始動するウェルネスに挑戦をしようと思っているので、全体的な筋肥大、特に脚の強化を課題としています。世界に通用するような身体を早くつくりたいなと思っています。 ──ウェルネスに挑戦されるのですね。競技特性上、筋肥大の中でも女性らしさを表現する必要があると思いますが、大切にしていることは何ですか? 大谷 直線的なところをなくしていくイメージでやっています。丸みがある筋肉がいいと思うので、脚の外側広筋やお尻など、しっかり丸みがつくように気にしながらボディメイクをしている感じです。 ――丸みをつけるためには? 大谷 体質によるものなのか、その辺りは分かりませんが、筋量がつくと丸みは出てくると思っています。筋腹を太くして、関節に向かって細くなるような筋肉をイメージしていて。トレーニングの可動域はできるだけとって、関節付近にガツッと刺激がこないようなイメージを持ってトレーニングを行っています。 ――大谷選手の丸みのある美しい筋肉はトレーニングを追究した結果によるものだということが分かってきました。また、女性らしさといえば、大谷選手のウエストの細さも印象的ですが、実際は細くないとお聞きしました。 大谷 大会に出場した初めのころ(ビキニフィットネス時代)はウエスト60㎝ を切っていたのですが、今は60㎝ を切らないので、サイズ的には増えているんです。 ──数値ではなく、見た目の部分で細く見せているのは、どこか秘密があるということでしょうか。 大谷 もともとくびれがあるタイプではないので、どうにかしようと考えて、背中のVシェイプと、骨盤も狭いので、お尻の上部からしっかり筋肉をつけて、くびれを際立たせる。砂時計の形になるように意識をしています。 ご自身のなりたい身体に向かって他人と比べるのではなく、自身の足りない部分と向き合い、ひたむきに練習を重ねる。そのチャンピオンマインドは子どもの頃から培われてきていたものなのかもしれない。
取材:FITNESSLOVE編集部