大阪・中之島でアジア初「シルク・ヴォスト」公演 ── 仏政府公認の空中ブランコ芸術
アジア初の「現代サーカス」を中之島で──。フランスのアートサーカスカンパニー「CirkVOST(シルク・ヴォスト)」のEpicycle”(エピシクル)が大阪・中之島で開かれる4月24日から1か月間開催されることが決まった(主催:シルク・ヴォスト日本公演実行委員会・協力:毎日放送)。この開催はアジアで初めて。巨大な金属の「円」の中、空中ブランコのパフォーマンスを芸術的に行うもので、関係者は「フランス政府にも認められ、その芸術はトップクラス。すごいものがお見せできます」と自信をのぞかせている。
街に「円」が設置されるだけで芸術が始まる
「今回は2つの円が出てきますが、これが出てくるだけで彼らの芸術が始まっているんです」と語るのは、瀬戸内サーカスファクトリー代表でオール・レ・ミュール(フランス国立大道芸サーカス情報センター)日本特派員の田中未知子さん。通常、一般的にサーカスといえば、テントなどが思い浮かぶが、シルクでは「エピシクル」という金属の巨大でアーティスティックな円が登場。そこで、シルクの芸術的なパフォーマンスが見られる。 田中さんによると、シルクはフランス政府にも認められているトップクラスのアーティストで、今回が日本で、アジアで「初開催」だという。 「彼らは命綱なしなので、いつも危険と隣り合わせ。場合によっては、ビル5階建ての高さから芸術的に落ちるものも見せる」と田中さん。「空中ブランコをするだけだと普通だと思うのですが、サーカス器具を備えたオリジナルな舞台装置であるエピシクルの中で、芸術的なパフォーマンスが見ることができそうだ。
会場は「扇町高校」跡地。大阪市「中之島のにぎわいにつながる」
また、このエピシクルが設置される場所は、5年前に閉校となった中之島の「扇町高校」跡地。これまで同窓会などでは使用されてきたが、こうしたイベントは初めてだという。大阪市が「中之島の集客力の向上・賑わいに繋がると、活用としてふさわしい」と判断し貸与が決めた。 主催者側の関係者は「まだ日本では知られていないが、今回大阪で成功すれば次回は全国で行いたい。そんな今フランスで流行しているシルク・ヴォストをほかの誰よりも一足早く体感できるこのチャンスをぜひ」と話している。 チケットは19日正午から販売開始。詳しい問い合わせは、キョードーインフォメーション(0570・200・888)まで。