学生一人暮らしです。自炊のレパートリーがなく、野菜は「キャベツ」「トマト」のみですが、栄養は摂れていますか?
大学生になり、1人暮らしを始めた方も多いのではないでしょうか。節約のために、できるだけ自炊しようと思っていても何種類も野菜を購入すると1人では余らせてしまうこともあるでしょう。 そこで今回は、1人暮らしの大学生に必要な野菜の摂取量や偏った野菜ばかりを食べて摂取量が足りていない場合に考えられるデメリットについてご紹介します。 ▼1人暮らしで冬は毎日「鍋」ばかり!「白菜」と「豚肉」メインだけど、栄養的に大丈夫?
大学生が1日に必要な野菜の摂取量
厚生労働省によると、健康な生活を維持するための1つの平均値として、「野菜類を1日350グラム以上摂取すること」が推奨されています。しかし、この数値はただ野菜をたくさん食べればいいわけではなく、野菜と一緒に食べる食品からの栄養素摂取のバランスも加味された目標です。 野菜には、ビタミンやミネラル・食物繊維といった栄養素が含まれていますが、種類によって含まれる栄養素も異なるため、同じ種類ばかりの野菜を食べると栄養は偏ってしまいます。また、成人に対する個人目標として「緑黄色野菜120グラム以上にする」ことも掲げられているため、バランスよく野菜を摂取することが大切です。
1週間にキャベツ1玉・トマトを2パック購入した場合にかかる費用
1週間にキャベツ1玉・トマト2パックを購入した場合にかかる費用を表1にまとめました。 表1
※筆者作成 表1に基づいて計算すると、最低価格は250円(キャベツ)と400円(トマト)で合計650円、最高価格は300円(キャベツ)と850円(トマト)で合計1150円となります。したがって、1週間にかかる費用は650円から1150円の範囲であることが分かります。節約するなら、必要なときに必要なだけ購入できるカット野菜などを活用するほうがよいでしょう。
野菜の摂取量と栄養素が足りていない場合に考えられるデメリット
摂取する野菜のほとんどがキャベツとトマトのみでは野菜の摂取量も栄養素も足りません。野菜の摂取量と栄養素が足りていない場合、次のようなデメリットが考えられます。 ・イライラしやすくなる ・便秘になる ・生活習慣病の原因になる 野菜不足は、体にさまざまな不調を引き起こす可能性があります。健康な体を維持するためには、「カリウム」「食物繊維」「緑黄色野菜」をバランスよく摂取することが大切です。1日350グラムと聞くと大量なイメージかもしれませんが、煮たりゆでたりして調理方法を工夫すればかさが減り、多く摂取できるでしょう。