[江府町]高齢者支援に「出かける役場推進室」を新設
鳥取県江府町(2600人)は、健康を維持し、なんとか自活できているものの日常の移動手段を持たない高齢者を支援するため、2024年4月から総務課内に「出かける役場推進室」を新設し、町職員が高齢者宅へ出向いて生活上の支援などを行うサービス提供の検討を開始した。支援の谷間にいる高齢者の困り事などを迅速に解決して生活の質を高めるのがねらい。同室には専任職員2人を配置。高齢者からの依頼を受けて高齢者宅を訪問し、行政手続きの代行や買い物代行、通院支援、デジタルデバイスの利用促進などの支援を行うことを想定している。 また、町は2024年2月に公益財団法人日本ヘルスケア協会(JAHI)とプラネタリーヘルス推進協定を締結した。プラネタリーヘルスとは、人と地球のすべてのシステムは相互に依存し合い密接につながっているという考え方を前提に、人を含む地球の全体最適化を目指す最も統合的なヘルスケアの概念。町とJAHIは協定に基づく連携協力の下で、両者の資源やノウハウを活用してプラネタリーヘルスを推進していく。その一環として、移動診療車(モバイルクリニック)を活用した医師同乗による生活総合診療の実施を目指している。 (月刊「ガバナンス」2024年4月号・DATA BANK 2024)