料理レシピに書いてある「酒」 料理酒を入れるのはNG? 上手に使いこなすコツを聞いた
調味料としての酒の存在は大きい
清酒でも料理酒でも、料理を作る際に調味料として「酒」を用いると、料理がワンランクアップします。酒に含まれる米由来の有機酸やアミノ酸などが、食材の臭みを消すほか、保水性を高めてふっくらとおいしくなるでしょう。 たとえば、魚であれば特有の生臭さがなくなり、肉であれば加熱で硬くなるのを防いでやわらかく仕上がります。また、アルコールは食材に素早く浸透する性質があるので、酒を用いることでほかの調味料や旨味成分も食材に染み込みやすくなります。 和食を作る際、調味料を使う順番として「さしすせそ」という言葉があります。「さ」は砂糖、「し」は塩、「す」は酢、「せ」はしょうゆで、「そ」はみそを指しますが、酒も「さ」で、調理の最初に使うと効果的。そうすることで、食材の煮崩れも防げます。 アルコール分が飛ばないように、使用後はキャップをきっちりと閉めましょう。市販されている料理酒の場合、すぐに使い切らないときは冷蔵庫で保存したほうが風味をキープできます。料理をおいしく仕上げる「縁の下の力持ち」として、手軽に使える調味料です。上手に使いこなしたいですね。
Hint-Pot編集部