まっすぐ80m両側ずらり本棚! 普段見られない"図書館の裏側" 貴重な映像フィルムは「冷蔵庫並み」で温度管理
森田さん:246席ありまして、28年前に建てたものなんですけれども、シートも開館当時のものをそのまま大切に使っています。 神戸:施設としては、ゴージャスですよね。 森田さん:そうですね。やっぱりなんていうかその当時のちょっときらびやかな感じがあるのかなと思いますけれども。 森田さん:こちらで上映されている作品は、基本的には図書館に収蔵されている資料として収蔵されている映像作品がほとんどなんです。つまり「ほかの映画館ではまず上映してないだろう」という内容になっていまして、料金も500円とか非常にお手ごろなので、「知的なデートをお望みの方」にはおすすめスポットかなと思いますね。 ■「400年もつ」フィルムを厳重管理 総合図書館のフィルムアーカイブには、3300本以上の映画が登録されています。アジア映画が1000本近くを占めているのが特徴です。3階の「フィルム収蔵庫」に向かいました。その途中、森田さんから、こんな質問をされました。 森田さん:フィルムって、何年もつと思います? 神戸:いや、わかんないです…。 森田さん:本当に適切な管理下のもとであれば、400年もつって。 神戸:400年ですか?! 森田さん:そうなんです。よくもう「今デジタルになってるんだからフィルムなんて」とか言う人もたまにいらっしゃるんですけど、本当にオリジナルを残していく意味って、非常にあるんです。 森田さん:フィルムはすごく保存状態が大切です。摂氏5度とか。 神戸:寒いんですね? 森田さん:はい、非常に寒いんですけれども、ただ急激に冷やすんじゃなくて、ちょっとずつ冷やすために、「前室」が2つあります。 (ドアを開ける) 神戸:お、ここでもけっこう寒い。 森田さん:こちらで今11度。 神戸:温度計が!森田さん:こういうふうに温度を下げていくことで、結露が起こらないようにしてるんです。なので、上映の1週間前ぐらいからちょっとずつ、何日かごとに移動して。 神戸:前に出してくるんですか。前室に移して。 森田さん:逆もそうです。終わった後もちょっとずつ、ちょっとずつ。 (もう一つドアを開けて) 森田さん:さあ、こちらが… 神戸:おー、寒い! 森田さん:こちらが基本5度、湿度を40パーセントに保つようにしています。