『愛に乱暴』本ビジュアル©︎2013 吉田修一／新潮社 ©︎2024『愛に乱暴』製作委員会

　江口のりこ主演映画『愛に乱暴』の公開日が8月30日に決定し、あわせて予告編と本ビジュアルが公開された。 【写真】『愛に乱暴』場面写真 　6月28日から7月6日にかけてチェコで開催されるカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭コンペティション部門への出品も決定している本作は、『悪人』『怒り』の吉田修一の同名小説を映画化するヒューマンサスペンス。 　夫の真守と共に、真守の実家の敷地内に建つ離れで暮らす桃子は、義母から受ける微量のストレスや、夫の無関心を振り払うように、石鹸教室の講師や、センスのある装い、手の込んだ献立などいわゆる「丁寧な暮らし」に勤しみ毎日を充実させていた。そんな桃子の周囲で不穏な出来事が起こり始める。近隣のゴミ捨て場で相次ぐ不審火、失踪した愛猫、匿名の人物が綴る不気味な不倫アカウント、そして夫からの青天の霹靂の申し出など、桃子の平穏な日常は少しずつ乱れ始める。愛のエゴと献身、孤独と欲望の果ての暴走を描く。 　主演の江口が演じるのは、手に入れたはずだった平穏な日常が少しづつ不穏な空気を帯び乱れていく主人公・初瀬桃子。共演には小泉孝太郎、風吹ジュン、馬場ふみからが名を連ね、江口扮する主人公を追い詰めていく。 映画『愛に乱暴』本予告 　公開された予告編では、桃子（江口のりこ）のしあわせな日常を襲う近隣のゴミ捨て場で相次ぐ不審火、愛猫のぴーちゃんの失踪、怪しい隣人、義母との認識の食い違い、夫から浮気の告白など、不穏な出来事の数々が映し出されている。また映像では、冷徹な表情を垣間見せる小泉、優しい口調で圧が強い風吹、感情を押し隠した馬場らの姿も。物語を紐解くキーワードが散りばめられた予告編の後半では、何者かに追われ疾走する桃子、猫の鳴き声に導かれ床下に潜る桃子の姿も。非日常な世界に足を踏み入れてしまった主人公・桃子が、泥だらけで「やめてください！　私を変人扱いするのは！」と叫ぶ様子も確認できる。 　本ビジュアルには、部屋の畳に頭をつけ、床下に耳をそばだて、深い思惑を秘めた表情をしている主人公・桃子の姿が。そして、「女は床下に愛を隠す」のキャッチコピーと縦に大きくあしらわれたタイトルロゴも配置されている。 　また、7月5日に発売されるムビチケカードに、映画の重要なキーアイテムとなる“黄色い小花”をモチーフとしたエコバッグが先着でついてくることが決定した。