東京女子プロレス“真昼の決戦” 2冠女王を狙う荒井優希、鈴芽&遠藤有栖「絶対防衛します!」
「たくさん悔しい思いをしたし、たくさん泣いた」
実際、早い段階から高い評価を受けており、2023年中にはタッグのベルトを巻くだろう、とも言われていた。しかし、なかなかチャンスをつかみ取ることができないまま2024年に突入。ぐるっと遠回りをしてしまった。 「たくさん悔しい思いをしたし、たくさん泣いたけど、そのたびに鈴芽との絆は強まっていったし、いまではすべてが自信につながっている」(遠藤)、「ベルトに手が届きそうになっても、寸前で逃すことが続いて、私たちも悔しかったけど、応援してくださるみなさんの期待を裏切ることがなによりもしんどかった。でもファンのみなさんも応援するだけでなく、私たちと一緒に悔しがってくれたんですよ。そんなみなさんのためにも、しっかりとベルトを防衛して、今度は一緒に喜びたい」(鈴芽) そんな想いがあるだけに、今回、チャレンジャーが話題になりがちなタイトルマッチには、いささかピリピリしているのかと思いきや、試合について語るふたりからは笑顔があふれ出していた。 「絶対にこのふたりと防衛戦をしたい、と思っていたんですよ! タッグでもシングルでも負け続けてきた相手でもあるので。だからタイトルマッチが決まったときは、もううれしすぎて。いまはとにかくワクワクしかないですね」(遠藤)「せっかくベルトを巻いたんだから、もっと防衛戦をガンガンやりたいなって考えていたときに、もかが挑戦表明してくれて。どうせならパートナーは荒井ちゃんになってくれないかなって思っていたら、本当にそのチームになって。もううれしくって笑顔が止まらないです」(鈴芽) そこには好勝負になる手ごたえがしっかりとあった。この4人はデビューの時期こそバラバラだが、全員が1998年生まれ。これまでは上の世代に挑むシチュエーションが多かったが、同世代でベルトを争い、夏のビッグマッチのセミファイナルを飾る……まさに新しい時代の幕開けである。ちなみにメインイベントでプリンセス・オブ・プリンセス王座の防衛戦をおこなう渡辺未詩は1999年生まれ。この世代が令和マット界の主軸になってきた。