グリーン上でパターを立てて置きラインを読んだ。アリだっけ?/ルールQ&A
スピードの速いやっかいなグリーン。みな真剣にラインを読み始めていたが、うち一人が自立するご自慢のパターをボールの後ろに立てて置き、ラインをチェック。何か問題はありますか? 【画像】そこのアナタ この7人の残念コーデに心当たりありませんか?
自立式のパター PGAツアーの選手も使っていたような…
■1 パターをグリーンに立てて置いても問題ない。無罰。 ■2 パターをグリーンに立てて置くと2罰打を受けるが、そのままプレー。 ■3 パターをグリーンに立てて置くと失格。
さあ、みんなで考えよう!正解は何番?
日本ではあまり馴染みはないが、アメリカで数年前に自立式のパターがプチ流行していた。確かにラインを読むのに有利になるよな…。 ◇◇◇◇
正解は「1」だけど…25年1月1日からは「2」
■2 パターをグリーンに立てて置くと2罰打を受けるが、そのままプレー。 【解説】 手を放しても自立するパターを見たことはあると思います。PGAツアーなどでも愛用するゴルファーが少なからずいました。その自立型パターをボールの横に置き、ラインを読んでからストロークする行為、“現在は”問題ありません。ストローク前にボールの後ろにパターを置くことが、規則で許されているからです(10.2b(3)/1 )。 しかしこの規則は来年1月1日から違反になります(2罰打)。すなわち、2023年改訂ルールの「プレーの線を示すものを地面に置くのは全エリアで禁止」に沿った規則で、グリーン上では「パターをグリーンに立てて置き、手を離した瞬間にペナルティが発生し、ストローク前にとり除いても罰は免除されない(規則10.2b/1)」と変わります(ルールの適用が遅延していた)。 どうしてもこの手のパターがお気に入りという方、安心して下さい。グリップから手を離さなければ(グリーンに立てて置かなければ)、使用は問題ありません。(ルール解説&イラスト/小山混) ーーーーーーーー
<ゴルフ規則>(2023年ゴルフ規則の追加の詳説 ) 規則10: 規則10.2: 10.2b/1 アラインメントを援助するための自立式パターの使用は認められない [注:実施が遅延し、自立式パターの特定の使用に対する適用は2025年1月1日に施行する。更なる情報は詳説10.2b(3)/2参照。] (2022年12月追加) 規則10.2b(3)/1 プレーヤーがスタンスをとる援助のために球の後ろにクラブヘッドを置くことは認められる [注:実施が遅延し、自立式パターの特定の使用に対する適用は2025年1月1日に施行する。更なる情報は、詳説10.2b(3)/2参照。] (2022年12月追加) 規則10.2b(3)/2 自立式パターの特定の使用についての実施の遅延 規則10.3b(3)に基づく自立式パターの特定の使用に関する実施の2年の遅延は以下の通り施行する: ・ 2024年12月31日まで、プレーヤーは、目標を定めたり、スタンスをとったり、足の位置を決める援助とするために自立式パターを球が止まった箇所の直後やすぐ近くに立たせて使用することができる。 ・ 2025年1月1日から、規則10.2b(3)は自立式パターに適用し、その前段に規定されている行動はもはや認められない。しかし、プレーヤーは規則に適合する自立式パターをストロークを行うためや、規則で認められている他の行動をとるために使用することはできる。(2022年12月追加)