ノリスへのペナルティに異議を唱えるマクラーレン代表「この状況の解釈はスチュワードと正反対」/F1第19戦
マクラーレンF1のチーム代表を務めるアンドレア・ステラは、F1第19戦アメリカGPの決勝レースにおけるランド・ノリスとマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のバトルについて、マクラーレンとスチュワードの間で解釈が異なっていると主張した。 【写真】2024年F1第19戦アメリカGP ランド・ノリス(マクラーレン)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のバトル アメリカGPの終盤、ノリスは5秒のペナルティを科されたことで表彰台を逃し、チャンピオンシップのライバルであるフェルスタッペンに、コース上で失った貴重な3ポイントを与えてしまった。フェルスタッペンがコースアウトする過程でノリスをコース外に追い出し、ノリスがフェルスタッペンをオーバーテイクする形でその動きを終わらせたが、ほとんどの観測筋がこのインシデントについてはノリスの側に付いていた。マクラーレンが、彼らのドライバーが当然の順位である3位を奪われたと考えていることは非常に明白だった。 チーム代表のステラはこのペナルティに明らかに激怒しており、コーナーのエイペックスではフェルスタッペンが先行していたため、そのポジションを維持する権利があるというレッドブルの弁明をすぐに退けた。 「追い越し行為の解釈に関しては、エイペックスで前にいるかどうかは重要ではない。防御している側のマシンはエイペックスでまっすぐ進むと思う。何度もビデオをチェックしたが、彼はただまっすぐ走っていて、ランドと同じようにコースを外れ、ランドに作戦を完了するチャンスを与えていなかった」 「マックスが防御のためにこの方法を使って、両方のマシンがコースアウトしたことが何回あっただろうか? アドバンテージを得られたというのであれば、両方のマシンがアドバンテージを得ている。だからこそ、我々にとってこの作戦は少なくとも中立的なものだった」 「新たな調査が行われているのを見たとき、マックスがランドをコースから押し出したのが原因だと確信した。そして実際に、我々はオスカーにすぐ『ポジションが危うくなる可能性があるので、マックスとの差を5秒に縮めるように』と言った」 「マクラーレンとスチュワードの間で、この状況の解釈は正反対になっている。レース後にスチュワードがドライバーたちと話し合う必要性すら感じなかったことに驚いた。これは不確実な状況だ。ドライバーの意見を聞き、状況が明確でない場合に必要とされる詳細なレベルで状況を評価する時間を確保するものだ」 「60秒以内に決断しなければならないからといって、レースの結果に介入する緊急性はどこにあるのか? これには疑問符がつくが、スチュワードは建設的かつ前向きに受け止めるべきだと思う。これほど迅速に、そして我々の意見ではこれほど間違った決定を下す必要が本当にあるのだろうか?」 オースティンのターン12でのフェルスタッペンの行動と、2021年ブラジルGPで彼がルイス・ハミルトン(メルセデス)に対して行った悪名高い行為を比較する人々もいるが、当時を振り返ったステラは、「あれは極端だった。ブラジルでマックスがエイペックスを逃したときのスピードでは、ルイスがターンインしていたら大クラッシュになっていただろう。今回はスピードがずっと遅かったので、より危険のない状況だったかもしれない」と述べたが、「コースを外れて防御するという事実自体が許されないものだ」との考えを再確認した。 [オートスポーツweb 2024年10月23日]