そうか、納得!「安く上げたい」だけでは無理…!?「食べたいものを作る」自炊が続けられる理由に
「『安上がりだから』で自炊を始めた人は続かず、『自分が作った飯を食べたい』の人だけが自炊人として残るのだそう」 【写真】ウニは木箱ごと、クジラ、ブリと海鮮づくしの贅沢な夕食 幻獣イラストレーター・モンスターデザイナーとして活躍されている緑川美帆さん(@GR_River)。“自炊”への心構えをX(旧Twitter)にて語りました。 人は毎日、食物を摂らなければ生きていけません。ゆえに、食事には相応のコストがかかります。しかしながら、生きていくために必要なものは食ばかりではなく、また趣味などに使うお金を確保したいと思うのもまた人情。したがって、なるべく食のコストを抑えたいと思うのも、また自然なことです。 だからといって「安く上げたい」という理由だけで自炊を始めても、長くは続かないと緑川さんはいいます。 「料理を作る自身の労働時間・気力体力がカウントされとらん。それも多大なコストなんですよ……」(緑川さんのポストより)
食へのこだわりが自炊のモチベーションに
そんな緑川さんの投稿。実は緑川さんの旦那さんが話していたことを紹介したものだそうです。 緑川さんの旦那さんは、自分でご飯を作ることが好きで、独身の頃から料理をしていたといいます。結婚した今でも、魚をさばくこと以外、ほとんどの料理は旦那さんが担当されているとのこと。 ところが近年、コロナ禍でリモートワークが増えたりしたことから、旦那さんの会社の同僚にも、自炊をはじめた人が増えたそうです。ところが、「食費を安く上げる」ことを目的にはじめた人は続かず、挫折していったといいます。 「限られた時間の中で、いくらかの金銭的節約のために料理する手間・時間を使うよりも、好きなことができる自由時間を確保したいと思ったのでは」 挫折の理由について、緑川さんはこのように考えます。確かに、料理をするにはたくさんの手間や時間がかかります。さらに、安く上げるには、作り置きしたり、自分の好みよりも経済的な食材選びをしたり…といった要素も必要でしょう。手間や時間をかけたにもかかわらず、美味しさの満足感が少ないと考えると、やめたくなってしまうのも頷けます。 だからこそ、「自分が作った飯を食べたい」という気持ちが大切だと、緑川さんの旦那さんは話しているとのことです。 このように、自炊に対してこだわりをもつ旦那さん。一方で、緑川さんは家で出来立てのご飯を食べるのが好きだといいます。緑川さんのXでは、そんな夫婦のこだわりがつまったご飯の写真が多数公開されています。 高級食材の塩水エゾバフンウニをまるごと1パック、さらにクジラや旬のブリなども盛り込んだ海鮮づくし。 国産牛スジの肉塊500gを圧力鍋で煮て、トロトロに仕上げた牛すじ肉のカレー。 いずれも本人たちの「作りたい」「食べたい」という思いがふんだんに込められた、垂涎必至の品々ですね。 このような緑川さんの投稿に対し、多くの反響がありました。 「食材を使い切るよう管理するのも大きなコストだったりします」 「安く済ますためで(自炊を)始めたけどやらなすぎて調味料が余りまくってる」 「味にこだわらないから安価で自炊派はあまりいなさそうなのが意外でした。日本人はやはり舌が肥えているんでしょうね~」 「自分の食欲や好奇心を満たすことが、料理を楽しむ上で大切だと思うなぁ」 「好きなモノを好きなだけ、が自炊の一番のメリットですよね」 また、「田舎だからスーパーまで行くのが億劫なので自炊が当たり前になりました」、「私の自炊のモチベーションは、ひたすらに健康です。お肌の維持」といったコメントもあり、人によってさまざまな自炊の動機があることがうかがえました。