“壊し”続けたトランプ大統領、2018年の政権はどうなるか
予測不能なトランプ節に振り回される
内政にしろ、外交にしろ、トランプ大統領はこれまでも様々な予測不能な発言を繰り返してきた。まるで予測しにくいことを楽しんでいるかのようだ。外交も「何をするのかわからない」という不透明感が漂っている。「3割の支持者を離さない」という行動原理は、「行き当たりばったり」ではないのだが、繰り返しになるが既存の政治外交からみれば「壊し屋」だ。 我々は今年もトランプ節に振り回されるだろう。
----------------------------------- ■前嶋和弘(まえしま・かずひろ) 上智大学総合グローバル学部教授。専門はアメリカ現代政治。上智大学外国語学部英語学科卒業後,ジョージタウン大学大学院政治修士課程修了(MA),メリーランド大学大学院政治学博士課程修了(Ph.D.)。主要著作は『アメリカ政治とメディア:政治のインフラから政治の主役になるマスメディア』(単著,北樹出版,2011年)、『オバマ後のアメリカ政治:2012年大統領選挙と分断された政治の行方』(共編著,東信堂,2014年)、『ネット選挙が変える政治と社会:日米韓における新たな「公共圏」の姿』(共編著,慶応義塾大学出版会,2013年)