ボストン連銀総裁、追加利下げは必要-「最終的な行き先は不明」
(ブルームバーグ): 米ボストン連銀のコリンズ総裁はさらなる利下げが必要だと述べた。ただしそのペースが速過ぎたり、遅過ぎたりしないよう慎重に進める必要があると指摘した。
コリンズ総裁は20日、ミシガン大学のフォード公共政策大学院で開かれたイベントで登壇。「最終的な行き先は不確かだが、ある程度の追加緩和は必要だと考える。現行の政策は依然として少なくともいくらかは景気に抑制的だからだ」と述べた。発言内容は事前現行に基づく。
コリンズ総裁はまた、連邦公開市場委員会(FOMC)がインフレと雇用の両リスクに対応する上で現行政策は良い位置に付けているとも述べ、政策金利は事前に設定された軌道にあるのではないと強調した。
米経済は「全般的に良好な位置」にあり、インフレ率はその進展にばらつきがあるものの、連邦準備制度理事会(FRB)が目指す2%に下がる過程にあると、コリンズ総裁は説明。底堅い需要が物価に上昇圧力をかける可能性があることに留意を促した。
一方で「雇用がこれ以上減速するのは望ましくないだろう」とも同総裁は述べた。
先週の時点では、インフレが2%に向けて「力強い軌道」を描いているが、データは月ごとに上下する可能性があると述べていた。コリンズ総裁はこの日、12月利下げの選択肢は残されているとも指摘。ただその決定はこれから出てくるデータ次第だと強調した。
原題:Fed’s Collins Says More Easing Needed, Final Destination Unknown(抜粋)
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Jonnelle Marte