絶好調アトレティコ、シメオネはラ・リーガ優勝争いを気にせず「レアル&バルサの怪物2チームに目を向けても…。目標は5位から遠ざかること」
8日のラ・リーガ第15節、アトレティコ・マドリーは本拠地リヤド・エア・メトロポリターノでのセビージャ戦に4-3で勝利した。ディエゴ・シメオネ監督は試合後、劇的逆転勝利を果たしたチームへの満足感を表している。 キックオフから10分後にMFロドリゴ・デ・ポールが先制点を決めたアトレティコだが、12分、32分、57分とセビージャのゴールを許して一時1-3とされる。だが62分、MFパブロ・バリオスのスルーパスからFWアントワーヌ・グリーズマンが反撃の狼煙を上げるゴールを決めると、79分にMFサムエウ・リーノがミドルシュートを突き刺して同点に追いつき、そして94分にリーノのクロスから再びグリーズマンがネットを揺らして逆転を達成した。 試合後会見に出席したシメオネ監督は、あきらめることなく最後まで攻め続けたチームを称賛している。 「重要なのは、チームがしっかり試合を戦ったということだ。相手はチャンスを手にする度にゴールを決めていった。前半の私たちは幾度もチャンスを迎えたが、グリーズマンのシュートがバーに当たり、オフサイドでゴールが取り消されるなどしている。そうこうしている内に、セビージャが3点目を決めてしまった」 「それでもチームは戦い続けた。スコアを2-3として、それから選手交代があり、その後にも攻め続けたんだ。そうしてリーノ、次にグリーズマンのゴールが決まって試合を制することができた。見ていて、とても美しい一戦だった」 シメオネ監督は2得点のほか、チームの攻撃を活性化させるなど大活躍を見せたグリーズマンを称賛している。 「ほかとは一線を画する選手が存在するが、彼こそがそれだ。前半の彼はそこまでよくなかったが、しかしバー直撃のシュートやコナー(・ギャラガー)へのパスなど、少しのプレーで大きな効果があった」 「後半の彼はより良いプレーを見せた。インサイドに置いたことでさらなる効果を発揮し、だからこそ4ゴール目が生まれたんだ。私たちは彼のことを本当に愛している。彼はアトレティコに、本当にすべてを与えているんだよ」 アトレティコは公式戦9連勝、ラ・リーガ5連勝を達成。1試合消化が多い首位バルセロナと勝ち点3差、2位レアル・マドリーと勝ち点1差で3位につけている。今季ラ・リーガ優勝を争っていると言える状況だが、しかしシメオネ監督は自分たちの目標があくまでチャンピオンズリーグ出場権獲得であることを強調した。 「私たちは“パルティード・ア・パルティード(1試合1試合)”進んでいく。それが変わることはないんだ」 「レアル・マドリーの批判を聞くが、しかし彼らはああした順位にいる。それにバルセロナは素晴らしいメンタリティーの監督に率いられている」 「目を向けられるのはいつもあの怪物2チームだが、私はビジャレアル、ビルバオの方を見ることに何の抵抗もない。なぜなら、5位の座から遠ざかることこそが、クラブの第一の目標だからだ」