「逆らったらクビにされる」ペットショップ”勤務中”に起きた性加害 経営者の男(66)が複数の女性従業員に 裁判で明らかになった支配の構図と恐怖心
熱望していた仕事だったが、女性は「糸島勤務」での被害から半月後、退職した。 きっかけは、本多被告から、もうひとりの男性も含め3人で泊りでの旅行に誘われたこと。 ペットショップ従業員だった女性(当時22) 釣り旅行に泊まりで行くと言われて、さすがに男性2人の間に入るのはと思って親族に相談したところ「やめとき」と言われたのもあって辞めました 検察 父親に性被害の相談はしましたか? ペットショップ従業員だった女性(当時22) 細かくは話していないんですけど、触られたということは話しました身体を触られたりすると言った時に、父から「それは仕事じゃないから、警察に行きなさい」と言われたので、親族に付き添ってもらっていきました ■「年上の男性と対面」難しくなった 被害の影響は、退職後の今も続いている。 検察被害後、生活状況など変わったことはありますか? ペットショップ従業員だった女性(当時22) 外に出かけたりした時に、人が多いところで男性と接触したりするのが気持ち悪くなりました 検察 どのような夢を持っていましたか? ペットショップ従業員だった女性(当時22) 動物に関わる仕事、ショップとか病院とか、動物と飼い主さんと関わる仕事に就きたいと思っていました 検察 夢に変化は? ペットショップ従業員だった女性(当時22) 人と関わる部分で、年上の男性と面と向かって動物の話をする仕事には就きづらくなりました ■男はいずれの事件についても無罪を主張 福岡地裁「被害者の供述は信用できる」 裁判で本多被告は、当時22歳の女性(事件(2))に対する強制わいせつ事件について、抱きつき臀部を触ったことについては認めたうえで、「被害者に許可は取っていたし、被害者は嫌がっていなかった」「それ以外に性的な言動はしていない」などと起訴内容を否認。弁護側は、「被害者の証人尋問は事件から2年経過していて、記憶に曖昧な部分がある」などと主張した。 (1)の事件については「性的な行為は無かった」などと述べ、(3)の事件についても「「裏切り者」とも「殺す」とも発言していない」「日本刀を素振りしていたが、それは手持ち無沙汰であり、屋外が寒く、身体を動かしたかったためだった」などと述べ、起訴内容を否認。
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